ちょうど約1ヶ月前、昨年12月12日より公開してまいりました【機甲遊戯アーカディアン】の序章がこの度、12万文字にて完了いたしました。
文庫1冊10万~12万とのことですので、ちょうど1冊分ですね!
本にできる分量ありますよ! 出版社の皆様カモーン!
まだ戦い始まってませんけどね!!!!!
この序章は本編開始前の前日譚になりまして、商業小説なら何巻も発売されてシリーズが軌道に乗ってから発売される【第0巻】とかに相当する話です。あるいはアニメやゲームの本編前のストーリーを語る小説版とか、そういうの。
だから、書き始める前はここを書くか悩みました。【第1巻】たる第1章から書くべきじゃないかと。しかし書いてみて、やはりこれでよかったと思います。
小説は構想を脳内やメモに控えているあいだはシュレーディンガーの猫箱、不確かな存在です。本文を書いてみて初めて血肉になる。実際、書く段階になって急に追加されたシーンは多々あります。
書いて初めて、僕自身この作品を知れた。
キャラクターたちの生の姿を知れました。
この過程が、1章以降を書く上で絶対に必要でした。自分の中に土台ができていない状態で1章から書き始めるのでは出来が雲泥の差だったでしょう。そもそも書けたかどうかも怪しいものです。
旧作のアーカディアンも「戦いが始まるのが遅い」と言われたものですが、こっちはその比ではありません。これでは読者を掴めない、web小説の手法としては悪手もいいところなのでしょう。
それがどうした!!!!!
なんかもー、そういうのを気にしながらだとなにも書けなくなっていたんです。そういうふうに上手に書けるなら書いたほうがいいんでしょうが、急にできるようになれたりしません。
他の人はどうか知りませんが僕は小説を書くことでしか小説の腕を上達させられません。そういう上手な小説を書けるようになるためには下手な小説を書きまくるしかないと気づいて吹っきれました。
もし本作が書籍化したりアニメ化したりした場合、第1章からスタートする。そのつもりで書きました。つまり序章を書いただけではなにも始まってない!
俺の戦いはこれからだ!!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!