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機巧操兵アーカディアン最終回を読んでくださった方へ(ネタバレあり)

機巧操兵アーカディアン

 2016年 5月28日 旧版第1話投稿
 2016年 12月12日 旧版最終話投稿(打ち切り)

 2017年 2月13日 リブート版第1話投稿
 2018年 3月31日 リブート版最終回投稿


 旧版の開始から約2年。

 リブート版の最終回の投稿を以て、機巧操兵アーカディアンが完結いたしました。本作は私にとって初のweb小説であり、初の長編連載です。至らぬ点を挙げればキリがありませんが、どうにかこうにか完了することができました。

 リブート版では予定した文字数で話を終えるようにしたため、描写が限られ各キャラクターの掘り下げが不十分だったという心残りはありますが、私が本作を通じて「どうしても書きたかった」ことは書き切りました。


 最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。


 中にはこの結末を快く思わない方もおられるかと思います。失望した、幻滅した、こんなものを見るためにここまで読んできたのではない、時間を無駄にした、そう思われる方もおられるでしょう。

 申し訳ありませんでした。
 本当に心苦しく思ってます。

 どんな作品であれ賛否両論は起こる──という一般論を抜きにして、私自身、そう思われて当然のものを書いたと自覚しています。自分の中の荒々しい部分を、狂気を、ストレートに出しすぎています。わかった上で、やりすぎました。

 もっとオブラートに包むことも考えました。しかし、私は物書きとしての経験の浅い未熟者です。そんな私が「マイルドな表現にしつつ、芯にある物は損なわずに伝える」という器用な真似ができるとは思えなかったのです。

 本当に伝えたいものが伝わらぬくらいなら。
 たとえどう思われても素直な表現を貫こう。

 そう思い、アレを書きました。私のわがままに付き合わせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。勝手な言い分ではありますが、最後まで読んで下さったこと、本当に感謝しています。

 ありがとうございました。


 ……ここまで言っておいて今さら本文外でフォローをするのも情けないですが、アキラはあれでも恐怖政治を敷く暴君ではなく、公明正大で仁徳に優れた名君です。ただ、民に好かれようとおもねる態度は取りません。そうすると僕が「アキラ本当はいい子でしょ? 嫌わないでね!」と必死に弁明しているようで嫌だったからです。

 ここで日和ってはこれまでが嘘になる、と。

 どんなにいい子に振る舞っても相手によっては嫌われる、というのは作中でも語ったとおり。どんな名君であれ敵対者にとっては憎き暴君なのです。その憎しみを受け止めるためあえて傲慢で残虐な暴君のような態度を取ったのです。それにしても悪ノリがすぎますが。

 こう伝えることで、あの結末への否定的な気持ちを少しでも払拭してもらえれば。本作を読んでくださった方には1人でも多く、その体験を良いものと記憶してほしいと、最後にこのように足掻きました。


 それでは、この度はこれにて。
 長文乱文、失礼いたしました。

7件のコメント

  •  おはようございます! 改めて完結おめでとうございます!!(ネタバレは見ない振り……)
     二年というと短いようで長い年月と思いますね。その間にも改稿とかが色々とありましたが、それでも最後まで頑張った天城さんは本当に素晴らしいと思います。

     作品を完結すると言う事は大変な事ですが、ついに到達出来て嬉しいです。そして最後まで戦い抜いたアキラ君達には「お疲れ様」という気持ちでいっぱいで……。

     素晴らしいロボ戦記をどうもありがとうございました! 

     

  • >ミレニさん

     ありがとうございます!

     2年……感覚的にはあっという間でしたが、失った若さを考えると短くないですねw; 旧版を始めたのが春で、季節が2巡したこの春に終わったのがなんだか感慨深いです。

     アキラ達にも労いのお言葉ありがとうございます。ミレニさんたちがキャラを気に入ってくださったこともとても励みになりました。

     こちらこそ、これまでの応援、本当にありがとうございました!
  •  こんばんは。そして、連載お疲れ様でした!
     確かに、いろいろな意見を持つのは仕方がないことだと思います(特に恋愛関係だと……)。それでも、これは天城先生の作品であり、天城先生が紡いだ物語です。しかも、Web小説は商用作品のような「売れるため」という要素は少なく、特に作者の個性が表れるもの。ある意味で「好き勝手に書いた面白いもの」とも言えるのではないかと。
     それなら、作品を受け入れよう、楽しもうというのが僕の考えです。「地雷だから消してください!」とか「地雷だから幻滅した」というのは的外れというか、その人だけに対して書かれた話ではないのですから。
     気にしないでください。改めまして、完結おめでとうございます‼︎
  • >玉さん

     温かいお言葉、ありがとうございます!

     今のところ直接何か言われた訳ではないのですが、完結した途端に☆が3つ減り──最終話のPVが1だった頃のことでした。もし最終話を真っ先に読んでくれたその人が、これまでずっと好きで読んでくれて、公開されるや飛びつくように読んでくれるほど楽しみにしてくれていた人が、最終話を読んで失望してしまったのだとしたら……そう思うと弁明せずにはいられませんでした。

     本当にそうかはわからないんですけどね; 嫌がらせで、元々完結したら剥がすつもりで☆を入れてた奴が完結の報を見て剥がしただけかも知れませんし。

     もし前者なら……とモヤモヤしていましたが、玉さんのおかげで気持ちが晴れました。ありがとうございます。そして改めて、これまでずっと応援してくださって、本当にありがとうございました!!
  • >村雲氏

     ありがとうございます! それとご心配おかけしてすみません!!

     全然偉そうなんてことないのでお気になさらず…! ライバルで盟友たる村雲氏にそうまで認めてもらえてほっとしてます。

     僕も、誰になんと言われようとアーカのラストはこれしかない、というのを書いた自負はあります。ただまあ、もし「これまでずっと応援していたのに最後に幻滅して☆を剥がした人」がいたなら、その人に恨み節を言うよりは謝意を伝えたかったというとこです。

     狂気と王道、両極端な組み合わせをとことんまでやり切って最後にはあそこに帰ることができた、我ながら消費カロリーの高い物語になりました。それができたのもお世辞抜きで仲間達の支えあってこそ、村雲氏には特に大いに助けられました。

     これまで本当に、ありがとうございました!!
     はい、次回作もどうぞお楽しみに!!
  • 完結おめでとうございます。

    今更ですが完結後のあとがき読むのを忘れていましたw
    御作は約二年、初めての長編と拙作とほとんど同じ道のりを歩んできた作品なので、個人的にとても思い入れのある作品となりました。
    途中改稿などあり、大変な思いもされたでしょうが、結果的に書いて良かったと思える作品になったようで安心しています。私も先月の完結で同じような感覚を覚えたので、その幸福感がいかなるものか理解しているつもりです。そしてもっとこうすれば面白いかもという可能性を見出すことも。

    何度か言ったかもしれませんが、後半アキラがアスランになったあたりのシーンが好きです。そしてそこから「アキラ」を取り戻すところも。
    イラストでは結局勢い余ってかぐやとつば姉二人描いちゃいましたが、やはり僕はつば姉が好きですね(むろんかぐやも好きですが)。

    読んでいると、やはり自分は王道が好きなんだなと改めて実感できる作品でした。

    自分はこれからもワーロック中心で書いていきますが、それ+α、新たな世界を見せていきたいと思っています。
    天城さんは完全新作になるんだろうと思っていますが、アーカの経験を生かした良作になることを祈っています。
    これからもお互い頑張っていきましょ♪

    改めて完結おめでとうございます。
  • >神島さん

     そうですね、書きながら「今さらもう直せないけどもっとああすればよかった」という気持ちを抱えながらも、完結させられた喜びはひとしおです。

     アスラン化はそれまでの世界観をガラッと変えた衝撃的なターニングポイント、一番読者を振り落としそうな箇所なので、そこを好きと言ってもらえるのは嬉しいです。ヒロインふたりも気に入っていただけて、イラストもいただき、ありがとうございます。

     はい、アーカの世界で書くべきことは書き切ったので、次は完全新作です。アーカでの経験を糧にした上で、これまでの自分では書けなかった新境地を切り拓いていきたいと思います。これからもお互いにがんばりましょう。

     改めて、ありがとうございました!
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