今回はあくまで個人的な話になるので、間違いや勘違いも多分に含まれている可能性があるのをおゆるし下さい。
「日本人は無宗教の国だ」って言われていますが、もちろん日本人も神様を信じているんですよ。
日本人は「神道」っていう日本独自の宗教を信じていてそれを基に日々生きているんですよ。
その「神道」なんですけどこれといった教祖、創始者がおらず明確に定められた聖典や正典も無い上に(古事記などを一般的な宗教で言う聖典や正典とするそう)守るべき規律も戒律も無いんですよ。
せいぜい神様に関わる物語が残ってる程度という宗教なんです。神様が「日常に溶け込んで」いて「悪い事したら神様からバチが当たるよ」とか
「神様がお前のやってる事を見てるぞ」って言って戒める位、日常生活に溶け込んでいるがゆえに「日本人は宗教を信じていない」と思われるのでしょう。
それに神道においては神様が八百万(やおよろず)いるから海外の神様もその中に入れちまえ。俺達みんな神様だから兄弟みたいなもんだろ?
っていう感じで昔は神仏、つまりは神道の神様と仏教の仏様を一緒に崇めていて、その名残として「神様仏様」っていう言葉も残ってます。
他の例では「七福神」がいますけど、新道由来は恵比寿だけで、大黒天、毘沙門天、弁才天はインドのヒンドゥー教出身、福禄寿と寿老人は中国の道教出身、布袋は中国にいたとされる仏教の僧侶。
という「宗教のツギハギやごった煮」が起きるのが日本独自の宗教である神道の影響だと思います。
俗にいう「日本化」とも言われる海外にある物を日本式にアレンジしてしまう日本人の精神の根底部分には、
この「俺達みんな神様だから兄弟みたいなもんだろ?」っていう神道独自の精神があるのだと思います。
神様と言いますが神道の神様って「神が死ねと命じたら死に、殺せと命じたら殺す」みたいな絶対性は無く、随分人間臭いというか友達みたいな感覚なんですよね。
今「友達みたいな感覚」って言いましたけど、神道の神様ってそれ位人間と身近な存在なんですよ。
多分数ある宗教の中でも群を抜いて人間の身近に神様がいる、そういう宗教なんですよ。
日本人にとって神道の神様はあまりにも日常生活に身近過ぎて「え!? これ宗教だったの? 宗教って言うともっと荘厳(そうごん)な物を想像してたんだけど」ってなるんですよ。
だから新年には神社にお参りに行き、パワースポットと言われているお寺に行ったりしてるのにアンケートを取ると「特に信じている神様はいない」っていう人が半数以上いるのは、
それだけ神様が身近にいすぎて、普段あまり意識しないからだと思います。
日本人なら普段から水や空気を意識して有難がるひとはあまりいないのと一緒で、神様が身近過ぎて普段から意識しないんでしょうね恐らく。
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