創作論を語ると少なからず論争が巻き起こるんですが、なぜそうなるか? のお話です。
そもそも創作論においては正解は「あると同時に無い」「正解は無限にあってそれと同時にただ1つも存在しない」としか言えないんですよ。それを大前提としてください。
特に学校教育で「正解は1つしか無い」と学び続けてきた学生に対しては「プロボクサーのアッパーカットを直撃で食らう」程の大ショックだと思いますが。
正解は「あると同時に無い」言っても分からないと思うので解説しますけど「創作論は万人に使える物はごく少数」なんですよ。
あってもせいぜいが「誤字脱字」とか「校正」とかの基本ルールしかありません。具体的に「どうすれば面白い話が描けるか?」は自分で探し出すしか無いんですよ。
「プロが使ってるテクニック」でも合わない物は合わないし、俺みたいな実績のないうさん臭い奴の理論がガッチリハマる。なんてことも珍しくないです。
私のスタンスは「とりあえず片っ端から取り込んでみる」もので余程の事、具体的に言えば法律に違反するとかが無ければ「盗人にも三分の理」じゃないですけど「うさん臭いけど中には正しい部分もあるだろう」って採用するようにしています。
範馬刃牙(はんまばき)の「毒も喰らう、栄養も喰らう。両方を共に美味いと感じ―――血肉に変える度量こそが食には肝要だ」っていうのに共感してから真似しようとはしています。
なので創作の場では「学校さえ行けば大作家になれる」って考えるのは、辞めといた方が良いと思いますよ。
もちろん行かずに独学で、ってよりは有利になれると思いますけど過信するのはまずいかと。
特に「正解は1つしか無い」っていうのを信じるのは非常に危険で「正解は複数ある」っていうのに慣れておかないと、大けがすると思いますよホントに。
だから創作論バトルなんてただひたすらに不毛でしかなくて「そこで支持する創作論が正しいと証明出来ても何の意味もないぞ」とは思う。
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