シリーズも折り返し地点といいますか、そんなこんなで番外編をいくつかアップ(予定)します。Ⅳが、それこそある問題で止まっているので、書き上がればそれ以前のものをアップできそうなのですが。
うう…他の人の書く好きなキャラの外伝は嬉しいのに、なんで自分のは恥なんでしょう。
本編が真面目だと息抜きできて楽しいし、エロいやつだともっと嬉しいのですが…だからといってコレ書いたわけではありませんが。
これを書くまで私は吸血鬼のことを、どういうわけだか、神父と同じくらい“不能者”だと思っていたのですが、よく考えたらヴァンピールが存在しているんですから何か方法があるはず…。まさかインキュバスと一緒なわけではないだろうし…。しかし心臓が止まっているのにどうやって血液を…。細胞分裂もしないはずなのにどうやって生産を…。
医学的に考えると謎だらけですがそこはそれオカルトということで(逃げ)。でもこういうことを延々考えるのもそれはそれで楽しい。
エロについていえば、別に運営に締め出し食らうのを避けるためではないし変にぼかして書くのも潔くないっていうかなんですが(だから〈Squall〉はわりと不完全燃焼)、「そのものズバリを書かないでなんとかエロく見せたい」というのは常にあります。「同じシチュエーションは二度と使わない」とか。なんかの修行か。
栗本薫(中島梓)が『会話に笑い声を入れるのは、死ぬほどデリカシーのいる作業だ。』と言っていましたが、喘ぎ声入れるのも結構デリケートな問題というか、それ入れると一気にエロくなるのは疑う余地がないんですが、一歩間違うと(私の好みの年齢設定上)「いやこれいいトシした男だよね?」って現実に引き戻されるもので、いつも迷うんですよね…。だから紙原稿、どう入れるか迷った場合、カギカッコ内に「(パソコン上で入力してください)」って書いてある(笑)。
あとは今回のような一人称の場合、男子高校生の貧弱なボキャブラリーとのせめぎあいでしょうか。ヘタすると便所のラクガキみたいになりそうなところをなんとか現代語に訳すとこうなるっていうか…これでも高尚寄りだと思うんですが…あんまり美辞麗句使うとそもそもキャラじゃないってなるし…本当はもっとなあ…。
そういえば下半身問題といえばひとつ解せない思い出がありまして。
昔、〈1944年の過越〉を「BL苦手なら無理しないでくださいね」と断った上で小説家志望の人に見せたことがあるんですが、「男同士の意味なくないですか」って言われて。
書き手の中ではあの話がユダヤ人の男の子(青年ですが)でないといけない理由はまさしく彼の“男の子”にあるので、あれが「ユダヤ人には見えない女の子」だったら普通の悲恋になるんですけども…。作品は作者が書いたようには必ずしも読まれないというのは本当だった…。
蛇足でした。