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ミリタリーのリアリティ

6月1日と2日の横浜開港祭で、海自の護衛艦〈ゆうぎり〉の一般公開があったので行って参りました。

その前に相方との間で、
相「大桟橋に護衛艦が来てたよ」
私「へー。名前何」
相「え…? くも、とか、きり、とかそんなやつ」
私「もしかして〈夕霧〉?」
相「そうそれだ!」
という会話があったものの、
私自身は、各国が総力をあげて相手の白目が見える距離でガチの殴り合いをしている第二次世界大戦が最も萌える時代であり、日夜国防に勤しんでおられる自衛隊の方々には、申し訳なくも、感謝と「そうはいっても9条がねぇ…」以外の念は持ち合わせていないのですが。

なので、現代戦の知識は船と同様錆びついており、76㎜速射砲を見ては、
(うおぉやっぱカッコいいなあ!)
と小学5年生のような感想を抱き、一方、「アスロック装置」って何ぞや、と英文を読んで、Anti-Submarine Rocket〔対潜水艦ロケット〕、とあるのに、
(…日本語でどうぞ)
と妙な気持ちになった程度でした。

それより面白かったのが、各所に掲示された注意書き。
「運搬の際は展開翼を持つな」というのもあれば、
「(ミサイルを)誤って落下させた場合は当直士官に伝えよ」てのもあって、
え、そんな、「店長ォ、このドーナツ落っことしちゃったんですけどどーしたらいいですかァ〜?」みたいな報告でいいの?と思いました(笑)。その先の対応が全く示されていないのでなおさら。おそらくさらに複雑なマニュアルがあるのでしょうが。

ミリタリー作品の魅力って、戦略とか戦術とか兵器とか兵士同士の友情とかまあいろいろあるのですが、私が好きなのはこの、日常の場所がリアルに戦場になりそうな(というか、ものによっては、なっている)、その中で“生きて、生活している”人たちの姿が見え隠れするところ、なんですよね。仕事そのものが、戦争…のような。それを感じるのが、この、至る所に貼られた
「水中爆発とサメに注意せよ」プレートなのです。

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