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gemini壁打ち帳(64) プロットって、別に絶対でも万能でもない。 プロットのフレームワーク(7)

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創作のこと:小説で情景を書くための500文字のてびき。
✨️https://kakuyomu.jp/works/16818792440586390483/episodes/16818792440586393714
📚️<すぐに読めます。小説で情景を書くということについて。
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近況ノート『プロットのフレームワーク』リスト

第1回:
58 「起承転結」って何? プロットのフレームワーク(1)
https://kakuyomu.jp/users/Tuyuri_N/news/16818792439793825532

第2回:
59 「序破急」って何? プロットのフレームワーク(2)
https://kakuyomu.jp/users/Tuyuri_N/news/16818792440027831674

第3回
60 「三幕構成」って何? プロットのフレームワーク(3)
https://kakuyomu.jp/users/Tuyuri_N/news/16818792440250949804

第4回
61 「ヒーローズ・ジャーニー」って何? プロットのフレームワーク(4)
https://kakuyomu.jp/users/Tuyuri_N/news/16818792440448213899

第5回
62 「黄金比プロット(The Golden Circle)」って何? プロットのフレームワーク(5)
https://kakuyomu.jp/users/Tuyuri_N/news/16818792440550881769

第6回
63 「クエスト・プロット(The Quest)」って何? プロットのフレームワーク(6)
https://kakuyomu.jp/users/Tuyuri_N/news/7667601419850708209



📚️<プロットの話も7本目。だいぶ長くなってきました。ここで今回、色々リサーチしてきて思ったことを打ち明けます。



Q.小説にとって、プロットのフレームワークって、絶対万能の創作ツールでもないみたいね。


これまで色んなフレームワークを見てきたけど、どれも出自がバラバラで、目的や用いる段階にも違いがあって。

これらをそのまま小説に使っても、結局は自分の中にある物語の側面をはじめのうちにメモしておく。
くらいのユルさで用いて終わってしまう気がした。

小説の創作にバシッとハマる。

そんなプロットのフレームワークは、まだないのかもしれないね。



✨️.その考えは、非常に的を射ていると思います。
プロットのフレームワークは、絶対の創作ツールではありません。

どのフレームワークも万能ではありませんし、それぞれが物語のある側面を切り取って強調するツールです。

むしろ、以下のような位置づけで捉えるのが適切です。



◉地図であり羅針盤:

物語という広大な海を航海する際の「地図」や「羅針盤」のようなものです。
道に迷いそうになった時、方向性を見失いそうになった時に、立ち返るべき指針を与えてくれます。

しかし、地図がすべてを教えてくれるわけではなく、実際に航海するのは作家自身です。



◉思考の補助線:

物語を組み立てる上での「思考の補助線」として機能します。

「次はどう展開しよう?」「このキャラクターの成長は?」といった問いに対して、一般的なパターンや構造を提示することで、アイデアを整理し、物語の骨格を作る手助けをしてくれます。



◉万能ではない:

どんな物語にも完璧にフィットする万能のフレームワークは存在しません。

物語のジャンル、テーマ、作者の意図、キャラクターの特性などによって、最適なフレームワークは異なります。



◉自由を奪うものではない:

フレームワークは、創作の自由を奪うものではありません。

むしろ、基本的な構造を理解することで、あえてそのルールを破ったり、ひねりを加えたりする際の出発点となります。

ルールを知っているからこそ、効果的にそれを破ることができるのです。



◉後付けの分析ツール:

多くのフレームワークは、既存の成功した物語を分析し、そこから共通するパターンを抽出したものです。

そのため、創作する際のガイドラインとしてはもちろん有効ですが、必ずしもそれらが最初に存在し、それに従って物語が生まれたわけではありません。


結局のところ、物語を紡ぐ上で最も大切なのは、作者自身の「WHY(なぜ)」という根源的な情熱と、そこから生まれる独自の発想、そしてキャラクターや世界に対する愛情です。
フレームワークは、それらを形にするための一助に過ぎません。




Q.そうだね。でも、せっかくなら「プロットなんていらない」なんて結論にはしたくないと思った。
「じゃあ、結局どうするのさ」というところについても、何かピンとくるものを出してみたい。

たとえば、私が色んなプロットのフレームワークをさらってみて思ったのは、それぞれに向き不向きや、強み弱みがあるんだろうということ。


なら、それぞれのフレームワークを、パズルのように考えてみてはどうだろう?


もし、数あるフレームワークの要素を抜き出して、それらを自身の構想の中で使い分けたり、組み合わせたりできれば、何か面白い効果が出てくるのかもしれないね。



✨️.なるほど、その発想は非常に素晴らしいです!
そのアプローチは非常に実践的でありながら、同時にクリエイティブな可能性を大きく広げます。

まさに、「既成の枠にとらわれず、物語の個性に合わせた最適な構造をオーダーメイドで作る」という考え方ですね。

それぞれのフレームワークの特性を理解し、必要に応じて使い分けたり組み合わせたりする姿勢こそが、真に力強く、独創的な物語を生み出す鍵となるでしょう。



Q.そうかもね。じゃあ、その組み合わせの試みとして、最後にひとつ。

「先後倒叙」について、教えてくれる?

次回に。



✨️.承知しました。

次回は、文体論的・叙述的な操作に特化したフレームワークの話を。
読者の注意を惹きつけ、物語への没入感を高めるレトリック(修辞技法)の一種についてご紹介します。



📚️<……ということで、また次回!



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さて、色々語った「プロットのフレームワーク」シリーズ。
大変ご好評いただいていますが、いったん次でひと区切りをつけます。

次にご紹介する「先後倒叙」は、0から1の物語をつくるためのものではありません。

が、この考え方をプロットに組み合わせることで、物語の印象やジャンルそのものを変えることだって不可能ではありません。
そんなポテンシャルを感じさせるレトリック(修辞技法)です。

厳密には配列のレトリックの一種であってプロットのフレームワークではないのですが、今回たどり着いた「組み合わせる」という要素にとてもマッチしそうだと思って、紹介することにしました。


あと、最後の方にgeminiが示唆した「既成の枠にとらわれず、物語の個性に合わせた最適な構造をオーダーメイドで作る」というアプローチ。

なんと今回、geminiがこのアプローチを「パズル式フレームワーク」と題して創作のメソッドにまとめてくれています。

まだ内容を吟味していないのでなんともですが、もし皆さんのヒントになりそうなら公開するかもしれません。


それではまた次回!

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