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🍃情景143:張り詰める姿への羨み
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893402030/episodes/1177354054922388695📚️<ひとくさり書き終えたあとのひとときが好き。
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Q.物語を創作するためのフレームワークとして、有名なものがいくつかあるよね。
いくつか有名どころを教えて。
✨️.承知しました。
Q.まずは「起承転結」について。
✨️.脚本や小説のプロット作成でよく用いられるフレームワークはいくつかあります。それぞれの物語の骨格を組み立てる上で、非常に役立ちます。
いくつか有名なものと、その中から「起承転結」についてご説明します。
◉有名なプロットのフレームワーク
起承転結(きしょうてんけつ):
アジア圏、特に日本や中国で広く用いられる伝統的な構成です。
三幕構成(さんまくこうせい):
ハリウッド映画などで主流の構成で、物語を「第一幕」「第二幕」「第三幕」の三つに分けて考えます。
ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅):
神話や物語に共通する12の段階で物語を語る構成です。
◉「起承転結」について
「起承転結」は、漢詩の構成法から生まれた伝統的な物語のフレームワークです。
物語を以下の四つの段階で組み立てます。
1. 起(き)
物語の始まりです。
登場人物や舞台、物語の状況を設定し、読者や観客に背景を提示します。
主人公がどのような人物で、どのような日常を送っているかを描き、物語の導入部分となります。
役割: 物語の世界に引き込み、読者の関心を引く。
2. 承(しょう)
物語を展開させます。
起で示された状況から、物語が動き始めます。
主人公が何らかの出来事に遭遇したり、新たな人物に出会ったりして、物語の基盤を固めていきます。
この段階では、まだ大きな事件は起こらず、話がゆるやかに進んでいきます。
役割: 物語に深みを与え、転の段階へ向かうための準備をする。
3. 転(てん)
物語の核心であり、最も重要な部分です。
話の流れが大きく変わり、急展開を迎えます。
事件が起こったり、主人公が大きな決断を迫られたり、予想外の真実が明らかになったりします。
この「転」によって、物語は最高潮へと向かいます。
役割: 読者を驚かせ、物語に緊張感とクライマックスをもたらす。
4. 結(けつ)
物語の終わりです。
転で起こった出来事が収束し、物語が結末に向かいます。
問題が解決したり、主人公が成長を遂げたりするなど、物語の締めくくりを描きます。
この段階で、読者は物語全体を通して得た感動や教訓を感じ取ります。
役割: 物語を完結させ、読者に満足感を与える。
「起承転結」は、特に簡潔で分かりやすい物語を構成するのに適しており、短編小説や漫画、エッセイなどでよく用いられます。
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ということで、今回から何回かに分けて小説制作のフレームワークについて壁打ちしていきます。
物語づくりにおけるプロットの議論は果てがないテーマなので私もまだまだ勉強中。
有名どころもふまえて色んなフレームワークをメモしていきたいところ。
ただ、今まで色んなプロットの技法とかをさらってみて、素直に感じていることもあるので、それもあらかじめここにメモしてきます。
それは、今回の「起承転結」が漢詩の絶句から成ったものであるように、有名なプロットの技法はどれも他ジャンルで洗練された創作の概念だから、それを小説で借用したとして、結局このフレームワークがちゃんと小説に活きているのかが、よくわからないこと。
「最初だけそれっぽく構えておいて、始まったらあとは流れで」とどう違うの?
いくつかフレームワークを眺めていきながら、そのあたりのモヤモヤも晴らせたらいいな。