作品紹介エッセイ『迷える子羊の読書録』の第4弾となる今回は、三国志ファン(とそれ以外の読者も)必見のヒストリカルロマンス『ただ鴛鴦を羨みて』(水城洋臣さん作)をご紹介します。
『ただ鴛鴦を羨みて』
https://kakuyomu.jp/works/16816700428315103645本エッセイの紹介記事
https://kakuyomu.jp/works/16818093085464641449/episodes/16818093085996087839本作には、私の好きなヒストリカルロマンスをテーマにした碧月 葉さんの自主企画で出会いました。ちなみに私も1作参加させていただいていますし、普段私の近況ノートや作品にコメントをくださる碓氷シモンさんも参加しています。
『【書架】少し大人な“ヒストリカルロマンス”』(2024/10/1~10/31)
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093085889171763それでは恒例の粗筋を紹介します:
【粗筋】
三国志の序盤・建安年間(196~220年)――北方騎馬民族のひとつ南匈奴(きょうど)が後漢に帰順した。南匈奴の左賢王(さけんおう)(第一王子)は、時の権力者である曹操に謁見するために魏の都である鄴(ぎょう)にやって来て曹操に頼み事をする。彼にはどうしても忘れられない女性がいたのだ。悲恋の宿命に関わった三者三様の想いとは。
***
『ただ鴛鴦を羨みて』は、水城さんの長編『西涼女侠伝』(完結済)のスピンオフで、両作品とも三国志を題材にとっています。
『西涼女侠伝』
https://kakuyomu.jp/works/16816452218737394790『ただ鴛鴦を羨みて』は、三国志の脇役・劉豹と蔡琰(さいえん)(蔡文(ぶん)姫(き))のわずかに伝えられている史実から話を発展させて純愛物語にしています。特に最終話は三者三様の想いが絡み合う切ない純愛にもう号泣しそうでした。
実は恥を承知で告白すると、三国志と言えば、曹操、劉備(劉邦と混同してた!)、関羽ぐらいしか知らない(それも名前だけ……)ので、本作を読むまで蔡琰(さいえん)(蔡文姫)も劉豹も知りませんでした。ですので、今回の紹介記事は前回より大分短くなりましたから、中国史や中国古典文学をよく知っている方には少し(?)物足りないかもしれません。でももっと深い知識に基づいた感想は読者の皆様にお任せし、私のエッセイは様々なジャンルの小説を紹介してその作品を知らなかった方が興味を持つきっかけを提供できればと思っています。
***
話は変わって皆様に質問です。私は『迷える子羊の読書録』のジャンルを「創作論・評論」にしているのですが、「エッセイ・ノンフィクション」のほうが合っていると思いますか?
元々、武蔵さんの『【自主企画】素人がフラットな気持ちを心がけてレビューした場合』を読んで、私も作品のレビューや感想を書いて紹介しようと思ってこのエッセイを始めました。だから何も考えずに「創作論・評論」ジャンルにしましたが、作品紹介を重ねていくうちにレビューや批評じゃなくて感想と紹介を重点に置きたい気持ちがはっきりしてきました。
私は最初、『迷える子羊の読書録』を感想・レビューエッセイ/レビュー・感想エッセイと呼んでいましたが、今は感想・作品紹介エッセイのような感じだと思っています。同じように作品紹介と感想を綴るエッセイをカクヨムでいくつか見つけたのですが、どれもエッセイ・ノンフィクションジャンルになっていました。
でも嫌らしいことを言うと、創作論・評論ジャンルは全部で4920作、だけどエッセイ・ノンフィクションは29690作もあるんですよね。もしエッセイ・ノンフィクションに私のエッセイのジャンルを移せば、ただでさえ少ないのに、ますます紹介作品を読みに行ってくれる方が減ってしまうのではないかと危惧しています。
「物書き徒然日記」と称した項で色々Web小説関連のことも語る予定なので、創作論・評論のままでいいのか? 仮にそうするとしたら、皆さんは違和感ありますか?
【追記2024/10/8】
『迷える子羊の読書録』のジャンルについてご意見ありがとうございました。このまま「創作論・評論」にしておくことにします。