• 現代ドラマ
  • 異世界ファンタジー

『涼宮ハルヒの純清(憂鬱な溜息編)』のコンセプト

 今日はもう一つのハルヒ記念日12月18日。というわけで今日に合わせて一本書いてみました。
 web小説は少しずつupしていくと良い、というのが定石なのですが、基本有名なお話しをほぼなぞったシロモノに過ぎない(さすがにオチだけは変えた)ので、一気に完結にしてみました。
 なお今回も前作と同じく切り貼り手法をやっています。自分の言葉で書けるところはなるべくそのようにしてはいますが——


 さて、ここからが本題。6月25日の近況ノートにおいてこう書きました。
>二次創作は意外に難しい。一番の問題は長く書けば書くほど起こりやすい本物と比較してのキャラブレ。
 今回は敢えてこの逆を行きます。今回のコンセプトは『意図してキャラブレを起こす』というもの。
 キャラブレさせるキャラは〝涼宮ハルヒさん〟。

 以下、どうキャラブレさせるか——
 かつて『ツンデレ』というキャラが圧倒的主流派だった時代が確かにあった。
 だが『ツンデレキャラ』を過激に進化(?)させ過ぎた結果、『暴力ヒロイン』、『ヒドイン』などとも言われるようになり、〝女尊男卑〟だと反発する者も少なからず出て来るようになった。
 やはり時代は〝癒やし〟を求めているのだろうか。(そう言えば涼宮ハルヒの憂鬱シリーズでも涼宮ハルヒさんより長門さんの方が人気があるようだ)
 というわけで涼宮ハルヒさんは今やけっこう不憫である。

 そこで涼宮ハルヒさんから〝暴力要素・ヒドイン要素〟を引いてキャラを再構築し、第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』をなぞるように書いてみた。
 なに? 『ハルヒからそれを引いたらハルヒじゃなくなるだろ』って?
 それはごもっとも。最低限涼宮ハルヒに見えるようにギリギリのところまでキャラを崩壊させる。ものは試し。

 ところで——プロの書いたものに〝納得できない〟と言っちゃうのもなんだけども、第二巻『涼宮ハルヒの溜息』にどうにも納得できない描写がある。それが〝最終話〟で延々書き写した『朝比奈さんにテキーラを飲ませたくだり』、そしてその後ハルヒの『オモチャ発言』。
 この部分に果たして〝合理性〟を与えることができるかどうか、というのが執筆動機です。ただ、〝ちょっぴりダークファンタジー〟になってしまいました。

2件のコメント

  • ペキカンなダーク・ファンタジーでした。ほぼほぼ原作をなぞって、そしてある種「正当」な解決を導ける素因まで作って、打ち落とす。すごかったです。良いものを読みました。あー
  • 雅島貢さんへ
     「レビュー」及び「近況ノートへのコメント」及び「応援コメント2件」の怒濤の3連発、どうもありがとうございました。
    近況ノートにコメントが来るとホントにメールが届くんですねぇ。少しビックリしました。
    これはなるべく即座なリアクションが必要なところですね。

    しかしこれだけ書いてもらって「ありがとうございました」だけじゃいかにも紋切り型で、怒濤の3連発に応えてないような気がする。
    そこで何か少し考えて書いてみました。


     時に、カクヨム小説投稿ガイドラインの「二次創作について」(https://kakuyomu.jp/legal/guideline#fan-fiction)の中に、
    >著しく原作の設定およびキャラクター性を損なう描写は許諾の範囲外となります。
    というのがありまして、本二次創作がこの「キャラクター性を損なう」の部分に触れるかもしれないなぁと思い、最初から『コンセプト』を近況ノートに書いておいたくらいです。
    実は「これ、いつまで保つか(いつまで公開できるか)なぁ」と考えてました。

     先のことはもちろん分かりません。しかし雅島貢さんのレビューで本二次創作の寿命が延びたような気がします。


     応援コメントについてもこちらに書いてしまいますが、
    「詳細は『涼宮ハルヒの憂鬱』(第一巻) P×××〜P×××参照」について、
    >天才の所業だと思いました
    とコメントを頂きました。読んだ瞬間吹き出しそうになりました。
    そういう感想が来るとは夢にも思いませんでした。
     これには理由が二つありまして、ひとつはあくまで「涼宮ハルヒさんの物語」として際立たせるため他の御三方の活躍については割愛しようと思ったこと。(どんな活躍をしたかは元々有名ですし)
    もう一つは、あまり堂々と丸写ししすぎると(いくら公式二次創作可とはいえ)、さすがに角川スニーカー文庫の人が怒るんじゃないかなぁと思ったからです。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する