本作【ここは魔王…じゃなくて真央結界！ 〜冴えなくても彼女になりたいおんなのこ〜】はリレー小説企画に参加した参加作です。投稿し始めたのはかれこれ１年前。あと１話でようやく完結です。
この本作を『第30回電撃小説大賞』に応募する事にしました。もちろん、〝ある種のタブー〟を破っているという自覚は、ある。
リレー小説という企画は定期的に立ち上がりますが、この手の企画には決まって定番の条件があります。それは『公募への応募はご遠慮ください』というもの。〝リレー小説の公募への応募がＮＧ〟というのは、ぶっちゃけ『自分のアイデアが他人の成功の踏み台にされるのは納得いかない』という書き手心理ゆえでしょう。自分も書いているのでそこいら辺りの気分はよく解る。本作参加企画にはそうした条件は書かれてはいませんでしたが、応募行為がタブーであることには間違いない。しかし敢えてこうしたタブーを破ります。
その理由は星の数もｐｖも、あまりに数字が無いからです。
そしてｗｅｂ小説の逃れられない宿命、〝完結作は埋もれたまま〟。
本作はこのパターンに見事なまでに嵌まっている。
そんな状態の中で本当のところ本作がどの程度のものなのか確かめようと思ったら、公募にでも出すほかない。それも読者選考無しの公募に。
〝最初から最後まで自分で書きました〟という顔をして応募するのはまずくとも、最初から〝リレー小説だ〟と、誰の目にも明らかな状態にした上での応募となれば、また話しは違ってくるのではないでしょうか。
それがまかり間違って受賞まで行っちゃったらどうするかって？ 『第29回』を一次も通過せず落ちている身からしたら「そこはどうなんだろう？」と思いますが、そこはタブーを侵している身、一応明言だけはしておく必要はあるのかもしれません。
格好の見本があります。〝プロのリレー小説も存在している〟という事例が。
本の名は『屍者の帝国』。
早世のＳＦ作家・伊藤計劃が遺した冒頭の草稿３０枚の続きを生前親交の深かった円城塔が書き継ぎ完成させたという本です。（アニメ映画にもなっています）
これに準じて取り扱って下さるよう、電撃大賞の審査に携わる方々にはぜひともお願いしたい。『誰だオマエは？』＆『完全なる取らぬ狸の皮算用』ですけど。
そういうわけで西木草成さん、本作は第３０回電撃大賞に挑戦します。
２０２３年７月１０日（月）追記
『第３０回電撃大賞』ダメでした。もう一度、今度は第２９回スニーカー大賞（後期）にチャレンジしようと思います。