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「ZAP!」完結

カクヨム漫画原作小説コンテスト応募作品、書き下ろし第二弾「ZAP!」完結いたしました。
どひゃあ、お疲れ様でした!

最後は巨大化したクラナスが、シン・ゴジラに対して必殺のボルモロスナックル!
感動的でしたね。

・・・ダイジョーブ、嘘だから。

読者の皆様にありがとう。
正直ちゃんと読者がついて、読んでもらえるのかどうかも怪しいものだと思っていました。
何しろ古臭いタイプのハイファンタジーですからね。イマドキならもっとハチャメチャ感がないといかんだろうと。


じゃあその辺、制作秘話ってほどじゃないですけど、「ZAP!」の出来るまで。

最初はルミリアとクラナスの二人だけで始まって、徐々に仲間が増えてく形式で考えていました。
1話でクラナス参入、2話でアーシュ参入、3話でまた別キャラ、という感じ。
で、毎話最後にテレポーターでぶっ飛ばされる。
それはそれで楽しそうなんだけど、問題が無い訳ではなかった。

まず、第一話のインパクトが弱すぎる。
アーシュがいてくれた方が、普通に賑やかで楽しいんです。
ルミリアが一人でジャスティンのことを妄想してフガフガしてるだけだと、これがまた絶妙に面白くないんですわ。
パーティーの基本メンバーは第一話で揃えちゃって、物語の地ならしはすぐに済ませておくべきだと判断しました。

次に、キャラを増やし過ぎると30,000文字を軽く突破する。
作者はどうしてもキャラを作り込んでしまうので、キャラを増やすと、一人につき書きたいことが5,000文字のオーダーで増えます。
本当はもう一人、重武装で回復呪文が使えない巨乳の暗黒神官ちゃんがいたんですが、没りました。
「神罰!はぅあっ」
コイツはまぁ、続編を書くことがあるならそっちで出します。

後はもう、シンプルに30,000文字の壁。
初期構想では、とにかくテレポーターでぶっ飛びまくる話でした。
が、これを毎話やるとなると、普通にお話が長くなるし。
何よりテレポーターの存在自体が安くなってしまうと、相対的に最後のオチが弱くなってしまう。
なので、泣く泣く削ってメインストリームのお話に集中させました。

そしたら31,000文字ですよ。
やー、危ないところだったぜ。


では次にそのメインストリーム、お話の本筋。

お約束的要素の詰め込み、がテーマでしたので、もう一切の恥ずかしげも無くありがちネタの宝庫です。

ダンジョンの奥ではぐれてしまう。
過去の戦士が蘇る。
ダンジョン生活のしおり。
役立たずアーシュの悲しい事情。
仲間割れ、でも助けに行く。
間一髪の救助。
お風呂シーン。アーシュが実は○○○。
ドラゴンとのバトル。
クラナスが実は○○○。
そんでもって更にクラナスが実は○○。
ループオチ。

・・・ここまでテンプレートなら文句ないだろう、という感じ。
まぁ、他にも詰め込みたいお約束はあったんですが、今回はこの辺で勘弁してやろう(?)。

クラナスさんは、作中明記はしていませんが、はい、そういうことです。
読んでいれば普通に予想は付きますよね。これのバラし方をどうするのかが結構課題でした。
お約束なんだし、みんななんとなく知っている。判っている。
それをいかにドラマチックに演出するのか、が「ZAP!」の作品全体に関わる大きなポイントであると考えていました。

更にそれに関連して、最終話のバトルが「明日また、学校で」のそれに負けるようでは、そもそもコンテストにエントリーした意味が無い。
対ドラゴン戦が「ZAP!」の集大成となるように、かなり頑張ってみました。

その結果、最後の魔法がアレかよ、とか言われそうですが。

クリティカルヒット!くびをはねた!

アレだから良いんですよ。お約束でありながらも、剣と魔法、過去と現在、その融合で終わるのが良いのです。


最後に。

何はともあれ、無事完結できてほっとしております。
ルミリアたちの冒険はまだ続きますけどね。
没キャラ、没設定など山盛りですので、こいつ等にもまた何処かで陽の目を見せてあげたいです。

じゃあ、続きはコミック版で。

・・・というのはジョークで。
こちらもコンテスト終了後に、続編なりなんなり検討したいと思います。
暗黒神官ちゃん、出さないのは惜しいんだよな・・・

「回復?やだなぁ、そんなことよりも神罰ですよ、神罰」
「ルミリア、こいつやっぱり邪教だ。なんかヤバい」
「しーっ、アーシュ、目を合わせちゃダメ!」

アライメントの善悪混合パーティーも、一昔前のお約束だよなぁ。


さて、八月もまだ第一週。
ランキングなんて最初から無縁のNESにしてみれば、新作を出すタイミングなんて別にいつでも構わない。

・・・まだいけるか?
ワンモアセッ!

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