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マリアンヌの夢を読み終えて


 今年最後の投稿はキャサリン・ストー「マリアンヌの夢」についてとなった。

 長期的な療養を強いられるマリアンヌ個人の苦悩と少年マークとの交流、何かしらの不安が取り囲む雰囲気には、大人でも感じ入るものがあった。
 特に第6章「かんしゃく」がお気に入りで、物語の転回点となる部分でありながら、設定や各人物の感情が複雑に絡み合っている。

 話の結末も良い。ジャンプのスローガンを思わせる要素に、爽やかな読後感があった。

2件のコメント

  • 気に入って頂けて嬉しいです。
    この作品は他の児童文学にないテーマ性とかがあって、強く印象に残る作品でした。
    ご満足頂けたなら幸いです。

    そして、新年おめでとうございます。
  •  明けましておめでとうございます。

    「マリアンヌの夢」は児童文学としてのテーマ(相互理解・克服)も含めながら、
     不穏を生む要素を多く入っていました。

     何より設定の活かし方が巧みで、現世界と異世界(夢)での経験の引継ぎ(反映)が、
     登場人物の精神や現状と連動して、多くの事件を生み出すんですよね。

     その中で少しずつ進展していく関係がたまらなかったです。
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