今は昔、人生最大の苦悩と懊悩の中で悶え狂い、のたうち回っていた時代、私は短歌を始めました。
その後すぐ、とある短歌のグループに入り、機関紙に歌の投稿を始めました。その短歌グループは数年で退会してしまいましたが、ふと思い出してまとめてみたところ、200首以上の短歌があることに気が付きました。
今読むと、上手下手以前の問題で、「うわ、痛タタタタタタタ」とか、「キツいぜ……」と思うものがほとんどです。
しかし、中には拙作、超長編小説「女大公カイエン」に挿入した「詩のようなもの」に使ったものもあり、今回、「歌集・青い時代の虐殺」としてまとめることにしました。
「青い時代の虐殺」というのは、フランスのダニエル・ヴァルテルのSF短編「青い鳥の虐殺」からお借りしてきてちょっと変えた題名です。
10回ほどで終わる予定です。
短歌を読んでくださる方は少ないと思いますが、「こんな言葉を弄っていた時代もあったなあ」ということで、お許しください。