https://kakuyomu.jp/works/16817139557879395382/episodes/16817139558524037549逆理桜紅葉(さくらともみじ さかさのことわり) 八の巻「土蜘蛛」
新章公開です。
前半は、これまでの章で結ばれた姫と蛇神の、ラヴラヴの新婚生活。ただしそこに若干のお互いの気持の揺れ・スレも感じさせつつ…といったところで。
後半は、二人の恋に暗雲が立ち込めてきます。宿敵「土蜘蛛」、いよいよ登場。
一つだけ。「妹」という言葉は、ご承知の通り現代ではもちろん「年下の女の兄弟」という意味ですが、昔々は「妻」という意味があったそうで。この場合「夫」にあたる言葉が「背」。「妹背の契」は夫婦の結婚という意味になるわけですが。
この「妹背」の「妹」が、蛇神に対しての姫の立場を、ダブルミーニングでいい感じにハマるかなぁ、と。
現代語的な妹とも取れるし、蛇神の「妻」なわけで……女同士ですが。
本作では、そういうニュアンスでこの「妹」という語を使っています。