https://kakuyomu.jp/works/1177354054892609359内容的な最終チェック終了、これにて完結とします!
(細かい校正は今後もちまちま進めますが、それについては告示とかはしません)
着手から結局一年ちょっと、長かった……
この「蛙売り」については一応「外伝」的な短編も企画はありまして。それはおいおい発表できたら、と思ってます。「とある箇所」で引きと言うかフラグも立ててありますし、あれを放っておくと私がよだか婆ァ様に怒鳴られる(笑)。
是非、いつか。
完結記念に、ヒロイン・オーリィ嬢の出自について簡単に。
そもそも彼女が誕生したきっかけは、とあるゲーム(3DアクションRPG)でした。友人の家に遊びに行ってやらせてもらったのですが、最近のゲームの常として最初にマイキャラの作成がありまして。そしてそのゲームは顔や衣装を大変詳細にアレンジできるものでした。ゲーム本編はあまり私自身はのれない内容でクリアも出来なかったのですが、とにかくキャラクリにだけどっぷりとハマり。
「いろんなパーツがあるんだから、色々詰め込まないとソンだよな……眼も片目づつ変えられるし……右は蛇の眼、左は、お、複眼パーツもあるじゃん!」
というわけで。私の好きをギッチリ無駄に詰め込んだキャラが一人完成。
そして、その顔を見ていた私はゲーム本編のストーリーとも設定とも全く無関係な、彼女のオリジナルストーリーを思い浮かべてしまって。
「それを是非書きたい!」と……
そうして出来たのがこの「麗しき蛙売り」というお話だったりするのです。
彼女の「この世の全てはお芝居」というこの性格設定にも、原型となった人物がいます。というか、書いてるうちに「あ、これあのキャラだな」と自分で気が付いたのですが。
横溝正史の傑作長編の一本、「蝶々殺人事件」の「原さくら」。
作中では最初の被害者で、物語開始早々にセリフも無しに死体で発見されてしまう彼女ですが、彼女の性格が事件全体・物語全体のカギを握っていて。何にも活躍はしませんがやはりヒロインであるという存在。
その「さくら」を私がアレンジしたのがオーリィだと言えば、「ああそのまんまかも」と、わかる方には思っていただけるのでは。
そしてそのさくらをベースに、私の「好き」を満漢全席的に詰め込んで。
キーワードは「二面性」。美と醜、聖女で毒婦、大人でありながら成長しきれない心の陰、等々。破綻を全く恐れず、思いつくままに放り込みました。
はたしてお読みいただいた方に彼女はどう映るのか。
お伺いしてみたいな、と思っています。