【執筆中のつぶやき】
すべての人が、自分の人生という舞台の「主人公」である。
――とは、よく聞く言葉かと思います。
実際、その通りだと思います。
……しかし、なのです。
やはり、小説をはじめとした「創作物」において、「主人公向き」のキャラクターというのは、どうしても存在する……と、思います。
主人公にするのなら――。
勇者の幼なじみではなくて、勇者本人。
悲劇の王女の侍女ではなく、王女自身。
これが王道かと思います。
もちろん、幼なじみや侍女が「主人公」も、ありだと思います。
しかし、その場合は、勇者が頼りない奴で、幼なじみがこっそり助けている。
あるいは、悲劇の王女は、侍女の助けがあって初めて、幸せな未来が開ける。
――など。
とにかく、主人公が「活躍」しなければなりません。
何故なら、読者は、創作物を読んで、ドキドキ・ワクワクしたいのですから(……たぶん)。
そんなわけで、活躍させやすい能力や、立場を持ったキャラクターが、自然と「主人公」になりやすい……。
……でも、今まで読んできた創作物の中で、私は必ずしも「主人公」が好きだったとは限らないんですよね。
どちらかというと、ちょっと斜に構えた脇役のほうが好きだったなぁ……。
というわけで、自作品の主人公は「主人公っぽいスキル」を持たない奴なのですが……。
活躍させにくい!!!
書けば書くほど、先人たちが「勇者」や「王女」を主人公に据えた理由が分かってきます…………。
【更新予定】
「お前は、本当に、何も分かっていないのだな。――カイウォル」
氷の美貌が魔性を帯びる。
挑発的に、摂政の名を呼び捨てた、エルファン。
果たして、彼の目的は?
そして、この会談の行方は……。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第三部 海誓山盟 第一章 夏嵐の襲来から
3.表裏一体の末裔たち-4
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817330652354232618 (公開時間になりましたら、アクセスできます)
明日、金曜日 20:20 投稿します。
※第三部 第一章は、
2023年2月17日 ~ 2023年4月21日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。
【制作ノート】
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)
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「主人公……」
『デヴァイン・シンフォニア』の主人公は、ルイフォンです。
冒頭の描き方からすると、ヒロインであるメイシアと「ダブル主人公」かもしれません。
しかし……。
彼の持つスキルは、主人公向きではないのです!
どう考えたって、『クラッキング』は、後方支援にしかなりません。
活躍の場が、限られているのです。
ルイフォンが一番活躍したのは、第二部で、「裏切ったリュイセンを『情報』によって、味方として取り戻した」ことでしょうか。
リュイセンが味方に戻る直前、かなりバタバタしました。あのとき、執務室(後方)から、指示を出し続けたあたりは、見せ場だったかと思います。
……でも。
リュイセンが味方に戻ったあとの「リュイセン VS 〈蝿《ムスカ》〉」のほうが、展開として熱かった気がします……。
それでも、頭脳派(を自称する)主人公を書いてみたかったんですよね。
そのため、ルイフォンの性格は、主人公的に好戦的で、行動力があるものになりました。
(『アルスラーン戦記』では、私は、ダリューン(剣士)よりも、ナルサス(策士)のほうが好きでした)
そんなわけで、後方支援型のルイフォンは、今回のエピソードでは、まったく登場せず、ひたすら裏方に徹していたのでした。
――主人公なのに……。
さておき。
第三部が始まって、まだ少ししか経っていないような気がしますが、第三部 第一章は、あと2話で完結です。
ストックが溜まっていないため、4月21日に第三部 第一章 最終話を投稿しましたら、再び、しばらく、お休みになります。
(忘れられてしまいそうなので、本当はお休みしたくないのですが、どうしようもない……)
数ヶ月のお休みののち、クーティエ目線のハオリュウの幕間『正絹の貴公子』(全4話)を投稿します。(7~8月くらいかな?)
時間を少し巻き戻して、「第二部終了後~第三部開始前」のエピソードです。
(第二部 第一章のあとの幕間『三眠蚕の貴公子』と、同じような感じです)
それから、また少し、お休みをいただいて、第三部 第二章(全23話+幕間1話)を投稿します。
【次回予告】
摂政カイウォルを退け、ひとまずの平穏を得た鷹刀一族。
ただ、しばらくは、ルイフォンとメイシアは草薙家に残ることになった。
そんな、ある夜。
改まった顔のシャンリーが部屋を訪れる。
「すまんが、ちょっと、ふたりにお願いしたいことがあってね」
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第三部 海誓山盟 第一章 夏嵐の襲来から
4.和やかなる星影の下に-1
よろしくお願いいたします。