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公募用の小説と、それ以外の小説

【執筆中のつぶやき】

これは、あくまでも、趣味の物書きのひとりごとです。
そのため、ここで呟いたことが、正しいとは限りません。
そこのところ、よろしくお願いします。


公募用の小説と、それ以外の小説は、明らかに違うなぁ、と思うことがあります。

(ここでいう「公募」は、「規定の文字数で完結している作品のみが応募できる賞」を指しています)

公募の作品は、規定の文字数を守るために、一切の無駄を省き、計算し尽くして書かれると思います。
余計なキャラクターや、回収されない伏線は入れないもの。
たとえ、執筆中に書き込んでいたとしても、公募に出す前に消します。

「綺麗に、完成されたもの」を作り上げるという、美学があるような気がします。


…………むか~し。
私は、そういう作品を書いていた――というか、書こうと頑張っていたのでした。

その当時、公募で受賞して、出版された本からは、「そんな匂い」がしました。
物凄く、構成が綺麗なのです。
ただ、「一冊で完成されたもの」なので、長編好きとしては、ちょっと物足りない感じも……。
(昔は受賞作の「二巻目」が出ることは稀だったと思います。単独で完結しているのです。
 今は、わりと続刊が出るので、……私の頭は古いかも。もう上記の「美学」はないかなぁ)

その一方で、人気が出て「偉い先生」になると、人によっては、ずるずると薄く伸ばして、まとまりなく以下続刊となるケースもあったり……。
(受賞作のほうが面白かったなぁ……。でも、ファンだから、つい買っちゃったなぁ)


現在。
ネットで、文字制限なく書ける環境にあると、自由だなぁ、と思います。
自作についてだけでなく、小説サイトに投稿されている作品を読んでも、のびのびしている気がします。

――なので、場合によっては、少し間延びしているかな……(私も含めて)。
(作者の状況や、ネットで人気になるためのアレコレとかがあるので、否定しているわけではありません。だって、ネットは自由であることが魅力なんですから)


規定の文字数で綺麗に納めるためには、かなりの技量が必要とされると思います。
おそらく、かつての私には必要なはずの技術だったと思われます。

けれど、現在、ネットで自由に書いている私にとっては、必ずしも必要ないかもしれないな……と、思いつつあります。


最高に面白い物語とは、その物語にとって必要なだけの文字数を過不足なく使って作り上げるもの。

(ネットなら、自分自身で打ち切らない限り、打ち切りもないし)

――そんなことを考えながら、100万字を超えても、未だに完結しない物語を書いています。

(これはこれで、しんどい)


(そして、今週と来週の投稿分は、公募なら削るしかなかったような、脇役メインのエピソード)



【更新予定】

 摂政カイウォルを退け、ひとまずの平穏を得た鷹刀一族。
 ただ、しばらくは、ルイフォンとメイシアは草薙家に残ることになった。

 そんな、ある夜。
 改まった顔のシャンリーが部屋を訪れる。

「すまんが、ちょっと、ふたりにお願いしたいことがあってね」


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第一章 夏嵐の襲来から

  4.和やかなる星影の下に-1
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817330652999464598
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)

 明日、金曜日 20:20 投稿します。


※第三部 第一章は、
 2023年2月17日 ~ 2023年4月21日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












「珍しく、日常」

今回は、『デヴァイン・シンフォニア』にしては、かなり珍しく日常の風景です。
とはいえ、ルイフォンとメイシアが、レイウェンの草薙家にいること自体は、日常ではなくて、「非常時」なのですが……。

ほのぼのです。
タオロンとファンルゥは、幸せに暮らしております。
レイウェンは、ずっと遠くから見守っているだけだった異母弟ルイフォンと一緒に暮らせて、ごきげんです。
他人の家に居候中でも、マイペースに好き勝手しているルイフォンですが、メイシアはそんな彼を認めてくれています。果報者です。

そして、シャンリーの申し出に、さて、どうしましょう?

―― いうところで続きます。


今回のエピソードタイトル『和やかなる星影のもとで』は、『第二部 第一章 3.密やかなる月影の下で』をもとにしたものです。
対のような、全然、関係ないような……?
(単に、エピソードタイトルに困っただけ、というか)


来週、第三部 第一章 最終話を投稿したあと、しばらく、お休みします。
再開時は、ハオリュウメインの幕間からのスタートです。



【次回予告】

「『ライシェン』を草薙家の子に……?」

 想像もしていなかった話に、声を失うルイフォンとメイシア。

 悪い話ではない。
 むしろ、願ってもない申し出だ――。

 ……しかし。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第一章 夏嵐の襲来から

 最終話
  4.和やかなる星影の下に-2


 よろしくお願いいたします。

2件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)

    確かに、公募用の小説は文字数が決まっている分、何を書いて何を書かないかの取捨選択をしっかりしないといけない気がします……っ!(><)

    文字数規定があると、いつも「どこを削ろう……っ!」と泣きながら削ることになるので……(><)

    その点、WEBのコンテストなどを気にしていない連載は、ほんと自由度が高いなと思います~(*´▽`*)

    ……個人的には、もっとプロットの勉強をしないとな……。と思っているんですけれど……(><)
  • 綾束さん
    こんばんは~!
    コメントありがとうございます!

    コンテストのたびに「ちょうどよい感じの長さ」の作品を 【何作も】! 書き上げている綾束さんは、本当に凄いと思っております!
    なんかもう、心構えが違う、って感じがします。尊敬しています!
    せっかく書いた文章、考えたネタ、それをバッサリ削らなければならないのは、本当に泣きたくなると思います。(SSで復活の道!)

    連載の自由度は高いですよね。気楽ー。
    だからといって、100万字を超えて、なお終わらない話を書くことになるとは思わなかったです……。
    私もプロットを意識しないと駄目かも……(苦笑)
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