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そのキャラを「苗字」で呼ぶキャラ、「名前」で呼ぶキャラ

【執筆中のつぶやき】

作者にとって愛着のあるキャラ。
そして、そのキャラに付けた、こだわりの名前。

しかし、読者にとっては

「覚えなきゃいけないこと」

――に、しかならない……というのが、現実だと思います。


絶対ではありませんが、多くの場合、キャラには苗字と名前があります。
そして、フルネームで呼ばれることもありますが、「苗字」か「名前」のどちらかで呼ばれることのほうが多いのではないかと思います。

しかも。

場合によっては、あるキャラを「苗字」呼ぶキャラと、「名前」で呼ぶキャラが混在していることも――!

作者なら、まず、間違えないし、混乱しないと思うのです。
でも、読者にとっては、同じキャラが名前を2つ持っているようなもの。覚えるのが大変!

……かといって、キャラ同士の関係を考えたら、「コイツラ、絶対、名前で呼び合うわけない」とか、「苗字で呼び合っていたら、よそよそしくて、仲が悪いと思われる」などと、作者にも曲げられない事情が……。


そんなわけで、個人的な工夫。

(三人称で書いているので)地の文は、苗字と名前のどちらで呼ぶか固定。
でも、たまにはフルネームも入れておく。

台詞の中で、地の文とは違うほうで呼ばれたときには、地の文に「呼ばれて、〇〇は振り向いた」などと書いて、フォロー。
読者の記憶の中に、苗字と名前をセットで刷り込む!


そして。
最強の手段。

作中のキャラクター、ほとんどが親戚で、みんな苗字が同じだから、そもそも、苗字で呼び合わない! ……という設定にする。

――今、私が書いているような作品にしか使えない手法ですけど……。



【更新予定】

〈蝿〉が、無血で刀を引いた。
〈蝿〉は、リュイセンの配下に入ると告げたという――。

 信じられない朗報に、しかし、ルイフォンは素直に喜べないでいた。

 何か裏があるのではないか。
 ルイフォンの内部で、猜疑心が広がっていく……。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第九章 潮騒の鎮魂歌を

  2.終幕への招待状-1
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16816927862881335101
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)


 明日、金曜日 20:20 公開です。


※第二部 第九章は、
 2022年5月13日 ~ 2022年9月2日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












「〈蝿《ムスカ》〉が、リュイセンに屈服した――という報告を受けたときの執務室の状況」

微妙に、時系列があっちこっちに行ってしまったのですが、分かりにくくなかったでしょうか……?


前回までを、わりと感動的に書いていたので、今回のは微妙な気分になるかもしれませんが、ルイフォンにしてみれば、どう考えたって、〈蝿《ムスカ》〉は信用できる相手ではありません。
しかも、まだ最愛のメイシアが、あの庭園に囚われたままなのです。


今回のエピソードは、今回と次回で「前後編」みたいな感じです。
そんなわけで、余計なことは言わずに、「続く!」とします。


↑の【執筆中のつぶやき】ネタの話。
基本的に、ほとんどのキャラが、名前で呼び合っている拙作ですが、唯一の例外が「緋扇シュアン」です。

彼を苗字で呼ぶ派は、メイシア、ミンウェイ、リュイセン、エルファン。
名前で呼ぶ派は、ルイフォン、イーレオ、ハオリュウ。
――という感じです。

初めは、エルファンやリュイセンも、名前で呼ばせていたのですが、メイシアは絶対に名前で呼びそうにないし、ミンウェイは第一部 第八章で、シュアン本人に名前で呼んでほしいと言われているのに、頑なに苗字呼びです。
(ちなみに、このシーンの直後に、シュアンはハオリュウにも名前で呼んでほしいと言い、ハオリュウは素直にそれ以降、名前呼びになりました。ここ、実は対比だった……)

メイシアとミンウェイが苗字で呼んでいる以上、読者には両方を覚えていて頂く必要があるわけで……だったら、エルファンもリュイセンも、苗字呼びかなぁ、と。

そんなわけで、実は途中で変更しました。
そして、今回のエピソードの推敲中、エルファンが「シュアン」と呼んでいるところが残っているのを発見し、慌てて修正。
……もう、残ってないよね?



【次回予告】

「私と会ってくださいませんか?
 もし、会ってくださるのなら、オリジナルが『死』を望んだ理由をお教えします」

 ミンウェイの言葉に、〈蝿〉は息を呑んだ。

「そうか。君は……、君が……、ずっと『私』のそばに……」

 そして、〈蝿〉は――。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第九章 潮騒の鎮魂歌を

  2.終幕への招待状-2


 よろしくお願いいたします。

2件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)
    名字呼びと名前呼び……っ!
    現代物とか書くと、悩みますよね……(><)

    このキャラとこのキャラが名前呼びは変だな、とかでも名字呼びと名前呼びが混ざると、読者様が覚えないといけない名前が増えるから、負担をかけちゃうな、とか……(><)

    シュアンのように、珍しい名字なら、印象に残るので読者の負担はないように思います~(*´▽`*)

    そして私はいつも、「ファンタジーものだから!」とこの問題から逃げてます……(苦笑)
  • 綾束さん
    こんばんはー!
    コメントありがとうございます!

    現代もの。とくに学園もの、でしょうか。
    苗字の距離感から、名前の距離感へのドキドキ……とか。そこ重要! ですよね。
    さらに、あだ名で呼ばれたりもするんですよね。そこに親しさがでることも、しばしば。
    私は、新キャラが出てくると、背筋を正して、頑張ってフルネームを頭に叩き込んでおります。
    (あんまり、記憶力がよくないので……。設定なんかはドラマがあるので覚えられるのですが、名前は名前だから……。名付けのドラマとかあれば覚えられるんだけど)

    『デヴァイン・シンフォニア』は、あんまりない(絶対ない)苗字になっています。
    中国っぽいけど、実は、どう考えても、思想が日本人なんですよね。「仁義」っぽいところが。
    なので、日本ぽいけど、……でも、見かける? という感じのものをセレクト。

    ――という名付けだったのですが、珍しくて印象に残る? 負担にならない? ありがとうございます!!

    この問題に関しては、ファンタジーもののほうが自由度が高そうですね。
    (とはいえ、ファンタジーも世界観によっては、ミドルネームがあったり、領地の名前と本人の苗字が一致しない(んでしたよね? 詳しくないのですが)とか……?
     どんなところにも、楽ちん、はない! って、ことでしょうか)
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