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火花を散らす展開 >> 逃げる展開

【執筆中のつぶやき】

作中で、仲の悪いふたりがいます。

キャラAは、とにかくキャラBを排除しようとします。
キャラBは、キャラAなんぞは相手にせずに、のらりくらりと、かわしたいと思っています。

今回は、どちらかというと、キャラBが中心のエピソードでした。

そんなわけで、

キャラB「けっ、面倒クセェ。適当にあしらって、さっさと帰るに限る」

険悪な雰囲気が漂ったものの、ぶつかり合わずに別れる……という展開を書きました。


すると、添削をしてくれる友人氏が
「つ ま ん な い ――!」 ――――と。

「このふたりが会ったら、何か起こる――と、読者は期待しているんだよ?
 その期待を裏切ったらダメでしょう!」


いや、ほら。展開的に、この段階で雌雄を決するわけにはいかないんだし、火花を散らすとなると、それなりに文字数とか、文字数とか、文字数とか……。
……すみません。面倒くさかったのは私のほうでした……。


そんなわけで、応えるべき期待は、やはり応えないとダメなんだなぁ、という話です。



【更新予定】

「……あんたさ、今、鷹刀の人間と顔を合わせたくないんだろう?」
 シュアンの言葉に、ミンウェイの心臓が、どきりと跳ね上がった。
 彼女は慌てて無表情を装うが、切れ長の目に浮かぶ動揺は、隠しきれていない。

「あんたをひとりにしておくと、ろくでもないことを考えそうだ」
 三白眼が鋭い眼光を放ち、シュアンが告げる。

「問題を起こす前に、心の内を吐いてもらおうか」


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第三章 紋模様の流れへ

  4.硝子の華の憂愁-2


※第二部 第三章は、
 2020年5月29日(金)~ 8月7日(金)本編11話
 2020年8月14日(金)~ 9月4日(金)幕間4話

          毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












「ミンウェイ、リュイセン、シュアン」

今は、本編以外ところで彼らを語ってはいけない気がします。
そういうわけで、今回は沈黙します。

今回のラストを受けて、次回から2話に渡って「有言実行」のリュイセンが行動を起こします。
2話目が第三章最終話となり、そのあとは幕間4話が続きます。



【次回予告】

 そこは、海を臨む小さな丘だった。
 時間が止まったかのような空間に、ふたつの墓標が寄り添うように並んでいた。

 リュイセンに連れられ、その場所を訪れたミンウェイは息を呑む。

「ミンウェイ」

 魅惑の低音が、彼女を絡め取る。

「いつまで、叔父上に囚われているつもりだ?」


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第三章 紋模様の流れへ

  5.分水嶺の流路-1


 よろしくお願いいたします。

6件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)

    >応えるべき期待は、やはり応えないと
    でも、作者からすると、「どこ」が期待されているところなのかわからなかったりして、よく悩みます……(><)
    私だけでしょうか?(;´∀`)

    あああっ、リュイセンは何をするつもりなのでしょうか……?(はらはら)
    なんだか、親戚のおばさん目線で見守ってしまいます……(苦笑)

    でもきっと! リュイセンが成長していることを信じて!
    エールを送っておきます!(≧▽≦)
  • 綾束さん
    こんばんはー!
    コメントありがとうございます。

    「どこ」が期待されているか、分かるときもあれば、分からないときもある、でしょうか?

    ああ、でも、思い返してみれば、「そんなことを期待されているなんて、まったく思わなかったよ!?」と、盛大に驚いたこともありました!

    作者には、「こっちのほうに話が流れるようにしたいなぁ」という思惑があるので、「こっち」ではない「そっち」のほうには目を向けていない……って、ことでしょうか???


    そして、リュイセンへのエールをありがとうございます!
    見守ってくださり、嬉しいです。
    シュアンに、いいところを取られてしまった(?)リュイセン。
    これから、ちょっと頑張ります。

    彼が何を考えたかは、次回では、まだ「?」という感じにしか明かされませんが、その次で、はっきりと明かされます。
    応援、よろしくお願いいたします!
  • こんばんは~(*´▽`*)

    このたびは「呪われた龍にくちづけを」の第一幕に素晴らしいレビューをいただき、ありがとうございました~!ヾ(*´∀`*)ノ

    文章付きレビューをいただけたのが、約1年ぶりでしたので、本当に嬉しかったです……!。・゚・(´^`*)・゚・。

    書きながら連載しているので、自分でも「これ、ちゃんと伏線消化できてる!? 筋は通っている!?」と心配しながら書いているので、月ノ瀬様が「ああー!」と色々気づいてくださって嬉しかったです!(*´▽`*)
    仕込むだけ仕込んでまだ回収していない謎もありますが……(*ノωノ)

    このたびは本当にありがとうございました~(*´▽`*)
  • 綾束さん
    こんばんはー!

    レビューって、難しいです~!
    あれで良かったのかなぁ、といつも悩んでいます。
    もし、マズイところがあったら、遠慮なく言ってください。修正しますから!

    明珠たちの物語は、まだまだこれからですよね。
    英翔様の呪いはちゃんと解けていませんし。
    楽しみに読んでいきま~す!
  • こんにちはー!

    ああ、分かります。とっても分かります。
    期待には応えないと駄目なんだなー、というやつ(笑)。
    いや、作者の期待と読者の期待が同じかどうかは分からないんですが(笑)。
    ですが、私も「ここでこうなると、決着が~、クライマックスが~」とか思って、下書きの段階で無理矢理流したりする時があります。
    でも。

    それって、見直した段階で、全く面白くないんですよね。

    なので、結局加筆修正してがっつり直します。
    それなら最初から面倒くさがらずに書けよ、と思うのですが、後々の展開考えたり面倒だったりして、……ねえ?と。(笑)
    私はここでクライマックスかこいつら、というのを何回もやらかさなければならない気がして、今から恐いです……(笑)。

    そういえば、前のノートにあった群像劇ですが。
    あれ、私は複数の主人公が同時にいて、それぞれがメインで己の道を走り、彼らの視点が時に離れ、時に絡み合って一つの物語が出来上がる、みたいな感じで捉えていました(ゲームだと、オクトパストラベラーみたいな。ゲームやらない人は絶対分からん例えで申し訳ない……。あれはキャラ七人それぞれをプレイヤーが動かして、物語を紡いでいくやつなんです。このキャラやって、あっちのキャラの黒幕や真相が分かる、逆も然り、とか。七人の物語をプレイして、初めてこの物語の本質が分かる、とか。そんな感じです。結末はそれぞれのキャラごとにあります)。

    もちろん、主人公が複数いてもその中の中心人物はこの人、みたいなのはあると思うのですけど。
    でも、あくまで中心であって、主人公は一人じゃないのかなあ、と。
    ただ、群像劇の定義自体は曖昧だと思うので、主人公を一人に定め、けれど複数のメイン視点がある、というのもあるんじゃないかなとは思います。
    私があまりそういう話を読んでいないと思うので、私自身すごく曖昧ですが……(笑)。

    あと、モブや脇役の出し方って難しいですよねー、と。近況ノートを読んでしみじみ思いました。
    いやあ、……モブ。
    本当、モブ。
    どうして増えるのか、モブ。

    でも、最初はこのエピソードのみの登場で考えていたのが、後々再登場したり、関係性が変わっていくのを見るのは面白いです。
    なので、きっとこの時限りのモブだと月ノ瀬さん自身は考えていても、話が進むにつれて、実は……となるかもしれませんよ?月ノ瀬さんのそんなモブが見てみたいです!(?)


    次回予告の台詞を見てしまって、くっおおおおお!となっております(笑)。ネタバレは、恐い。
    ですが。

    リュイセーン!男を!見せる!(?)

    この二人すっごい応援しているので!(シュアンごめん……とは思っていない)楽しみにしています!
  • 和泉さん
    こんばんはー!(時間差?)

    見直した時点で面白くないと感じるのは、和泉さんがちゃんと「読者目線」で読み返せているからですよ!
    おおお! 素晴らしい!

    あ、面倒臭がっているのは「作者目線」ですね……。
    最初から「読者目線」になれたらいいですよね、ほんとに。
    でも、作者は、先に進みたいんですよねぇ。余計な寄り道はしたくないんですよぅ。

    ここでクライマックス! ……と思わせて、実は違う! という展開。
    ……ええ、書きましたよ、私も……。


    七人「すべて」が、プレイすべきキャラクターってわけですか。
    あ、その説明、凄く分かりやすいです! ありがとうございます!
    ゲームはやらない(というか、昔はやったんですけど、たぶん、今とは全然、違うタイプだと思う)のですが、説明は分かりましたー!

    ――と、なると……。
    やはり、拙作の群像劇タグは、グレーかな!
    (でも、幕間が交代式主人公だから、このまま通そう!
     今、投稿している第三章のあとには、幕間が4話もあるんですよ!
     和泉さんが「書きたいものは、全部、書いちゃえー!」と言ってくださったから、ノリノリで書いたものです!)


    モブ。
    名前を考えるのが面倒くさい……じゃなくて、読者に覚えてもらうのが大変なので、モブには名前をつけないルール……
    → 登場シーンからして「ボクはモブです!」と宣言しているような拙作。
      そして、その場限りで、作者の私が、彼(彼女)の存在を忘れる! きっぱり!
      だって、メモに残していないんだもん……。
     (名前のあるキャラクターは、ちゃんとメモがある)

    ……だから、私のモブは、いつまでもモブなのか……。

    え? 話が進むに連れ………………?
    (どうしよう)
    再登場することがあったら、そのときに名前をつけてあげればいいかー!

    #それよりも、料理長に名前をつけてあげよう、と言われそう……。


    あ、次回予告、邪魔でしたねー(笑)。すみません。
    (かといって、本編のあとに次回予告を貼り付けるのはノリが違うからなぁ。
    次回予告だけ別作品にするのも、それまで新着に載って恥ずかしいから却下)

    まぁ、今回の予告は見ても見なくても、問題ないです。
    本当に重要なことは書かないのだ!


    ……え、和泉さんに、リュイセンが男を見せることを「期待されている」?
    そして、「期待には、応えなければいけない」!?

    お、おおお……。
    …………………………リュイセン、がんばれ!
    和泉さんは、シュアンよりも君を推してくれているぞ!
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