【執筆中のつぶやき】
主人公が、「脇役から、昔の話を聞く」というシーン、結構あると思います。
私も、何回も書いています。
そして、いつも「どんな形式(?)で書こうかなぁ」と悩みます。
主人公との質疑応答で、昔のことを教えてもらう?
→あくまでも、主人公が中心と思えば、これなのかな。
脇役に感情移入しにくいけど、脇役が目立ちすぎると主人公が霞むからなぁ。
「独り語り」形式で、「脇役目線 & 過去を振り返る口調で」なら?
→主人公が聞くことができるのは、この形式で語られる情報のはず。
だから、読者=主人公だと考えると、これが自然なのかも。
脇役の気持ちも伝わってきて、分かりやすいし。
でも、やはり、「脇役目線 & 時間を巻き戻して」書いていくほうが臨場感が出るかなぁ。
→これが、一番、読者的にドキドキする気がする。
脇役による昔語り。
これによって、話が進むことが多いのですが、問題も。
・主人公が霞む!
・過去の話に注目しすぎると、「主人公」の「現在」のことを読者に忘れられてしまう!
というわけで、過去の話は今回の1エピソードだけで終わります↓
【更新予定】
四年前――。
母親を亡くし、シャオリエのもとに預けられたルイフォン。
彼の世話係を任されたスーリンは、彼の異父姉セレイエと出会う。
セレイエは、ひとつの予言をスーリンに託した。
『遠くない将来に、ルイフォンはひとりの女の子と出逢うわ』
仕組まれた運命のボーイミーツガール。
その始まりの瞬間が、今、明かされる――。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理 第三章 紋模様の流れへ
2.伏流にひそむ蛇-3
※第二部 第三章は、
2020年5月29日(金)~ 8月7日(金)本編11話
2020年8月14日(金)~ 9月4日(金)幕間4話
毎週金曜日 20:20 定期更新です。
【制作ノート】
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)
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「天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の罠だった」
今回は、もうそのまんま――という感じです。
セレイエが、生まれながらの〈天使〉であることは、第二部 第二章の最終話『5.封じられた甘き香に-2』で、ほぼバラしたも同然、だったと思います。
それを、今回のエピソードで、はっきりと明かしました。
『5.封じられた甘き香に-2』のラストで、イーレオとエルファンが「若い連中にも、セレイエが生粋の〈天使〉であることを明かそう」と決めましたが、明かすのは「次の会議のとき」。
――なんて、悠長なことを言っていたら、先にスーリンが教えてくれました、というわけです。
『5.封じられた甘き香に-2』
→
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054896586781メイシアのペンダントについては、異母弟ハオリュウが、第一部 第七章『4.銀の鎖と欠けた月』で、「見たことがない」と証言しています。
このシーン、「唐突すぎて違和感しかない & ここから伏線を張っても絶対に誰も覚えていない」と思ったのですが、第二部に入ってからだと、ハオリュウがめったに出てこなくなるのは決まっていたので、ここに入れるしかありませんでした。
ルイフォンからの贈り物と勘違いして、ハオリュウがへそを曲げる、というくだりを入れて、少しでも自然な流れになるように、と苦労しました。
『4.銀の鎖と欠けた月』
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https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054886431844そして、キャッチコピー。
「天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の罠だった」
これの意味が、このエピソードで変化しました。
今までは、「貴族令嬢誘拐の罪を、イーレオに着せるために、メイシアは鷹刀に行くように仕向けられた」という意味だったのですが、「あの事件自体が、ルイフォンとメイシアが巡り合うために仕組まれたものだった」になります。
実は、娼館の女主人シャオリエが初登場した第一部 第二章で、彼女の内心を表した地の文がこんなことを言っていました。
『メイシアが屋敷を訪れた時点で、もう目的は達成されている、という可能性すらある』
『第一部 第二章 4.鳥籠の在り処-2』
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https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054881334555メイシアが屋敷を訪れれば、ルイフォンと出逢うことになる――このことの伏線として書いておきたかったのですが……。……絶対に、誰も覚えていないと思います……。
つまり、第一部は「ルイフォンとメイシアが出逢う」ことだけが目的だった……のでした……(?)
(第二部開始時に、あとづけで第一部のタイトルを、『落花流水』にしたのは、そのため……)
(キャッチコピーは、今までに何回も、何回も変えたのですが、やっと落ち着いた……かな?
第一部から使えて、第二部で深い意味が出てくる。だからもう、これでいいんじゃないかと)
さて、ルイフォン登場です。
メイシアは、ルイフォンは、そしてスーリンは、どう決着をつけるのか。
次回、『伏流にひそむ蛇』エピソードの最終話です。
【次回予告】
部屋に入ってきたルイフォンは、メイシアに向かってまっすぐに歩いてきた。
『勝手にしろ』と突き放したのに、彼女を追って、ここまで来てくれたのだ。
そして、彼は告げる――。
『夢の恋人』の祝福を受けて、『運命の女』の手を取るために……。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理 第三章 紋模様の流れへ
2.伏流にひそむ蛇-4
よろしくお願いいたします。