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主人公とヒロインの喧嘩

【執筆中のつぶやき】

主人公とヒロインの喧嘩。

『ケンカップル』が売りの、楽しい喧嘩もありますが、『読者が望まない展開』であることが多いのではないかな、と思います。

現実の世界では、常に最高に仲良しのカップルなんて、珍しいと思います。
人間関係には、やはり波があるのではないかな、と思います。
それが自然だと思います。

だから、小説でも、ある程度の波があったほうがリアリティがあるとも言えますし……、
フィクションなんだからこそ、いつも仲の良いふたりを見ていたい、とも言えます。

ともかく。
主人公とヒロインの喧嘩を、読者に『魅せる』のは、難しいことだと思います。

なにしろ、主人公とヒロイン、『どちらも、読者の支持を得なければいけない』ふたりが、互いに互いを責めて、相手の悪いところを読者に暴露してしまうのですから。

そして、作者的、メタ的には――。
最後には、主人公とヒロイン、どちらの株も上がるようでないと、喧嘩させた意味がないという……!(たぶん)


本当は、喧嘩なんて書かないほうが良いのかもしれません。
けど、主人公とヒロインの喧嘩……書いてしまいました……。↓



【更新予定】

 ルイフォンとメイシアが喧嘩した――!?

 傍目を気にしないほど、ベタベタのあのふたりが、いったい何故――!?

 そして物語は、風雲急を告げる(?)新展開へ……!


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第三章 紋模様の流れへ

  2.伏流にひそむ蛇-1


※第二部 第三章は、
 2020年5月29日(金)~ 8月7日(金)本編11話
 2020年8月14日(金)~ 9月4日(金)幕間4話

          毎週金曜日 20:20 定期更新です。


【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












「ルイフォンとメイシアの喧嘩」

このふたりが喧嘩する展開を予測していた方は、いらっしゃるのでしょうか……?

今回の喧嘩は、ちょっとしたすれ違い、ではなくて、かなり重いと思います。
しかも、普通なら、メイシアが嫉妬心にかられて、「ききー!」となりそうなところを、何故か、メイシアのほうがスーリンの肩(?)を持っているという不可解な展開です。

こんな展開でもなければ、このふたりは喧嘩しそうもないのですが、この展開なら必ずぶつかり合うはず。
……そう思って、第一部の終わりあたりから、仕込んでいました。
メイシアが、スーリンにお礼を言いたいと思う――という部分です。
ご感想では「絶対にやめておけ!」と、ありがたい忠告をいただいていたのですが、メイシアはききませんでした。
メイシアは、いつかはスーリンと対決(?)しなければならない運命だったのです。

ルイフォンとメイシア。どちらが正しい、というのは難しい気がします。
(どちらかというと、メイシアのほうが、「それは、ちょっと……」でしょうか)
ただ、それぞれが、そう主張したくなる気持ちだけは納得していただけるように、と頭を捻りました。
……うまくいったでしょうか……?


メイシアの手土産のマカロンは、第一部 第三章1.忍び寄る魔の手-3でミンウェイが食べていたものです。
しかし、料理人がお菓子作りまで上手かと言うと、実はそうではない……ということを、第三章を書いたあとで知りました。(料理人の方が言ってらしたのです)
ああ……(嘘を書いちゃった……)。
うちの料理長は、屋敷の女性陣のためにお菓子作りの腕も磨いた偉い人、ということにします……。

『1.忍び寄る魔の手-3』
→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054882086830


メイシア VS スーリン。
続きます。



【次回予告】

 スーリンが、ご機嫌な様子でマカロンをつまむ。
 しかし内心では、メイシアへの怒りをたぎらせていることだろう……。

 メイシアは、胸元のペンダントを握りしめ、心を落ち着かせようとする。

「いいのよ、お礼なんて。だって、メイシアさんを呼ぶための口実だもの」

 可愛らしい声で、スーリンが、にこりと微笑む……。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第三章 紋模様の流れへ

  2.伏流にひそむ蛇-2


 よろしくお願いいたします。

2件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)

    >スーリンが、にこりと微笑む
    怖いっ! にっこりと微笑んでいても絶対心の中で何やら渦巻いているパターンではないですかっ!(笑)
    でも、月ノ瀬様が書かれるなら、きっと単純にきーっ、と怒るのではないハズ……。と期待しております!(≧▽≦)
    (私の中のスーリンのイメージはルイフォンと同じくネコ科なので、たとえ怒っていたとしても、猫がネズミをいたぶるように、じわりじわりとやりそうです……・苦笑)

    でも、よく考えると喧嘩というのはあまり、書いたことがないかも、と考えさせられました……。すれ違いであったり、意見の食い違いはあるんですけれど、喧嘩にまで発展していないような……。

    喧嘩はやっぱり対等じゃないとできない気がするので、喧嘩できたということは、ルイフォンとメイシアも心情的には対等になっているということですよね!(*´▽`*)


    >最後には、主人公とヒロイン、どちらの株も上がるようでないと、喧嘩させた意味がない

    理想ですけれども、なんてハードルが高い……っ!’(><)
    どう収まるんだろう、とワクワクしております!(≧▽≦)
  • 綾束さん
    こんばんはー!
    コメントありがとうございます。

    スーリンは、第一部のときから出番を待ち続けていましたから、ここぞとばかりに「にっこり」……。(ひぇっ!)

    ――というよりも、「スーリン、って、誰?」と言われないかと、ヒヤヒヤしながら投稿しました……。
    (第一部の初めのほうで出てきたっきり……でしたから)

    〉きっと単純にきーっ、と怒るのではないハズ……。と期待しております!
    え……。期待……、きたい……、きたいですかぁぁ!?
    はい、確かに「きーっ」じゃないです。スーリンですから……。
    箱入り娘のメイシアは、果たして……ですよね……。怖い怖い……。


    〉喧嘩できたということは、ルイフォンとメイシアも心情的には対等になっているということですよね!

    このコメントを読んで、「うわぁ、綾束さんには、見抜かれていたー! (さすが! でも、バレバレって、ちょっと恥ずかしー!)」と、わたわたしました。

    実は、ルイフォンとメイシアに、対等な人間関係を築いてほしい――という思いがあって、喧嘩してもらいました。
    メイシアは、すべてを捨ててきてしまったので(とはいえ、何かあれば、異母弟のハオリュウが飛んでくると思いますが)、言い方は悪いのですが「ルイフォンだけが頼り」という状況の上に、性格的にも遠慮がち。でも、ルイフォンの言いなりになるようじゃ駄目だよね? ――と。

    そんなわけで、喧嘩は良いことではないのですが、「このふたりには、絶対に一度、喧嘩をさせなければならない」と決めていたのでした。
    ……自然に喧嘩させるの、難しかったですぅ……。泣きながら書いていました。
    ボツにした原稿では、「男心が分からなすぎて、メイシアがアホの子」になっていました。
    (今でも、充分、分かってない子ですが)


    〉理想ですけれども、なんてハードルが高い……っ!

    書きながら、「なんで私は、自分で自分の首を絞めているんだぁ!」と思いました。
    どう収まるんでしょう……。
    ワクワクしないでくださいぃ……。

    既に書き上げているので、いずれ決着(?)はつきます。
    つきますが……。
    はははー! ←笑って誤魔化す!
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