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人間の頭脳は、スマホの予測変換よりも賢く、そして頑固だ

【はじめに、お礼を】

 拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます。

 現在、連載中の長編『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』の第二部を開始して、もうすぐ2ヶ月になります。
 区切りよく、気持ちよく第一部が終わった(と思う)ので、正直なところ、第二部まで読んでくださる方はいないかもしれない、と覚悟しておりました。

 それが……!
 驚くほど多くの方々に読んでいただいております。感謝してもしきれません。

 更に、既に50万字もある作品なので、新規読者は望めないだろうと諦めていたのですが、新たに読み始めてくださった方々が、複数いらっしゃいます。
 本当にありがとうございます。貴重なお時間を拙作にくださり、感謝申し上げます。
 信じられないほどの幸せです。

 また、新規の方に目を留めていただけたのは、それまで読んでくださった方々の『足跡』があったから、だと思います。
 人目を引く評価やレビュー、「読み続けた」という証拠の応援やPVは、大切な財産です。
 いつも、ありがとうございます。
 お忙しいときもあると思います。作品の展開に、ついていけなくなる日が来るかもしれません。
 どうか、無理だけはなさらないでください。既に、多くのものをいただいております。


 皆様、本当にどうもありがとうございます。



【執筆中のつぶやき】

 小説の中で、「女の子にしか見えない、可愛い男の子(男の娘)」や、「男性にしか見えない、格好いい女性」といった、性別不明のキャラクターが出てくることがあります。

#勿論、リアルでも中性的な方はいらっしゃいますが、その手の話を御本人が嫌がっている場合もあるので、ここではあくまでも、小説の中の話ということで。

 今回、私は「男性にしか見えない女性」を書きました。
 そして、添削をしてくれる友人氏に読んでもらいました。

「で、ここで、この『男装の麗人』がさー」
 などと、いつも通り、分かりにくいところなどを指摘してくれます。

 え? ちょっと待った!
『男装の麗人』なんて、私、書いた!?

 私が書いたのは、「男性にしか見えない女性」です。
 服装には触れていません。
 顔については、明確には書いていませんでしたが、「強い」人なので……。……少なくとも「美人(麗人)」の設定ではありません。

 それがいつの間にか、友人氏の脳内では、男物の服を着ていて、美人設定になっている!?

「え? そうだっけ?」と、友人氏。(←勝手にイメージしたことに気づいていない)

 どうやら、友人氏の感覚では、「男性のように見える女性」は、「男装の麗人」でないといけないようです。
 すなわち、「男性のように見える女性」という言葉を読んだ瞬間に、「男装の麗人」と変換される!
 人間の思い込みというのは、なかなか…………(なんて言えばいいんだ?)。


 このキャラは、新キャラです。
 読者の方々に、新しく覚えてもらいたいキャラです。
 このキャラ以外にも、何人かキャラが増える展開です。読者に負担をかける場面です。

 できれば、するっと、素早くイメージを掴んでもらいたいよなぁ……。

「いいや、『男装の麗人』のほうが覚えやすいなら、このキャラは美人にしよう(←あっさり)」と、私。

 放っておけば、美人さんと思ってくれるところを、わざわざ面倒くさい補足説明までして、貶めることもあるまい。

 そんなわけで、「固定観念だけど、読者がさっとイメージを掴みやすい『形』があるのなら、あえて、そのイメージに逆らうことはないじゃん」と思った、という話でした。

「覚えやすいもの」って、ありますよね?



【更新予定】

 久しぶりに訪れた、兄の家。
 煌めく白刃!?
 舞姫の母娘が、リュイセンを狙う――?
  

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第一章 遥か過ぎし日の

  4.よもぎ狂騒曲-1

 ――明日、金曜日 21:01 更新

 よろしくお願いいたします。

※第二部 第一章 投稿終了まで、毎週金曜日 21:01 定期更新です。


 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












【制作ノート】
「それでも、ツインテール美少女をツンデレにはしたくないのだ」

 新キャラクター、シャンリー、クーティエ母娘の登場です。
 リュイセンの義姉と姪にあたります。

 同時にふたりの新キャラが出てきたので、添削をしてくれた友人は混乱しました。
 友人氏は、キャラを覚えるのが苦手です。
 初めは、ふたりを姉妹だと思っていました!(ちゃんと、書いてあるのに!)

#友人氏は、固有名詞も覚えません。
「メイシア」は「メイシャ」だったし、〈蝿(ムスカ)〉は「それなら覚えられる(某有名アニメーション映画の悪役と同名だから)」ということで決まったし(かなり後悔している)。
 タイトルなんか、ずっと『デヴァイン「ず」・シンフォニア』と言っていました。

 シャオリエの店にも、トンツァイの店にも名前がついていないのは、友人氏が覚えられないからです。
 情報量の多い作品なので、必要でない固有名詞は極力省くというのは、悪い作戦ではないと思いますけどね。

(連載を追って読んでくださった方はご存知だと思いますが、シュアンの先輩「ローヤン」は、初投稿時には名前がなく、ずっと「先輩」と書かれていました。
 読者の方が「なんか変な気がする」と指摘してくださって、第八章投稿前に名前が決まり、修正しました)

 でも、友人氏は頭はいいんですよ。
 面倒くさいこと、必要だと思わないことは覚えないだけで(ルイフォンと同じ)。


 シャンリーが「男装の麗人」になった経緯は、上に書いたとおりです。
 そして、クーティエは……。 

 世界観の都合上、「ツインテール」とは書いていませんが、ツインテール美少女です。
 しかも、お転婆で口の達者な元気な子です。

 ツインテールと言えば、ツンデレ。

 友人氏も、ご多分に漏れず、クーティエをツンデレ設定と思って、「台詞の感じが、なんか違う!」と言いました。

 いや待て。
「情けない男」(←これも、友人氏の指導によれば、「ヘタレ」と言ったほうが良いと……)と言い切った、叔父さん(リュイセン)に対して、ツンデレって……。
 ……デレる余地ないじゃん。

 シャンリーの設定変更は許せても、クーティエをツンデレ設定に変えるのは、やはり違う!

 というわけで、ここは作者の私の意見を通させていただきました。

 新キャラを読者にすんなり覚えてもらうのって、工夫が必要なんですね……。


 実は、リュイセンに姪がいることだけは、タオロンの娘ファンルゥが出てきたときに明かされていました。
 子供の扱いの上手いルイフォンに、リュイセンが感心するというくだりなのですが、
『実はリュイセンにはれっきとした年下の姪が――一族を抜けた兄に娘がいるのだが、否、だからこそ子供が苦手であった。』
 という一文がありました。(第一部 第七章『1.天上の星と地上の星-3』)
「だからこそ苦手」なのは、リュイセンがクーティエに翻弄されてばかりだから、というわけでした。

『1.天上の星と地上の星-3』
→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054885954364


 制作ノートバックナンバー(『小説家になろう』にて検索除外投稿)
第一部→ https://ncode.syosetu.com/n6257du/
第二部→ https://ncode.syosetu.com/n3327fn/



【次回予告】

 ミンウェイお手製の、無添加、無着色、無着香料のよもぎあんパン。
 シャンリー、クーティエ母娘が楽しみにしていた、よもぎあんパン。

 果たしてふたりは、無事、よもぎあんパンを食べることができるのか――?
  

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第一章 遥か過ぎし日の

  4.よもぎ狂騒曲-2


 ネタバレしない次回予告って、ツライ……。

5件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)

    世界観の都合上、使えない言葉ってありますよね~(;´∀`)
    よく、「タイミング」を「つ、使えない……っ! どうしよう……っ⁉」って悩んで別の文章をひねり出してます(苦笑)

    そして、章タイトルの意味を理解しました!(≧▽≦)
    読みながら、「絶対これおいしいヤツ……っ!!」と(笑)
    私も食べたいです……(じゅるり)

    みんな大好き、ミンウェイのよもぎあんぱん。きっと、リュイセンのお兄様もお好きですよね?( *´艸`)

    それにしても、リュイセン自身のお土産は無視されて……。
    リュイセン、こんなところでも不憫ですね(*ノωノ)
  • 綾束さん
     コメントありがとうございます。

     ほんと、使えない言葉、ありますよね!
     拙作は「現代」ファンタジーなので、まだ制約が少ないのかも。綾束さんのほうが厳しそうですよね。

     はい。タイトルは「よもぎあんパン」から。
     ノリです。深い意味はありません。でも、なかなか似合っているのではないかと(自画自賛)。
     ミンウェイ特製なので、美味しいのです!
     リュイセンも、きっと好きだと思います。
    (でも、どんな顔をしながら食べるのか、想像できなかった!
     素直に喜ぶのか、それとも照れて無愛想か……?)

     リュイセンのお土産は無視されました。
     でも、リュイセンが不憫というよりも、「『お土産』が不憫」かも……。
     1ヶ月以上放置されていたんですから。
    (中身、なんだったんだろう?
     リュイセンとエルファンが旅行して買ってきたお土産なので……。
     きっと、「一番人気」と宣伝されていたものを、そのまま買ってきたに違いない!
     ちなみに、リュイセンからルイフォンへのお土産は「招き猫」だったというメモがあります。
    「お前にそっくりなのを見つけた」と言って渡すという……)
  • こんばんは
    最近、時間に余裕が出てきたナマオです。

    「男性にしか見えない女性」というと美人として描かれることが多いので、目の肥えた人は勝手に「麗人」を連想してしまうのかもしれませんね。
    ここ1週間、映画化で話題になっている作品を読み込んでいましたが、そのヒロインの一人がまさにこのタイプでした。

    クーティエは登場早々好感が持てました。私がツンデレキャラをよく知らないからでしょうか、セリフも自然な感じがしました(おまけに名前も可愛らしい)。
    お転婆少女というと、うちの作品だとライがそれに当たりますが、実は最近セリフを変えようとしたことがあったんですよね。
    初登場回で、付き人の梅崎を「梅ちゃん」というあだ名で呼んでいて、世界観的に受け入れられない人もいるんじゃないかと。
    それで、他の人と話す時の「勝正」という呼び方に変えてみようと思ったのですが、やっぱり「梅ちゃん」呼びの方が二人の関係性が伝わりやすいような気がして、そのままにしておきました。
    世界観との整合性を優先するか、キャラの個性を優先するかはなかなか難しい問題ですね。
  • ナマオさん
     コメントありがとうございます。
     時間に余裕が出てきたとのこと、良かったです。
     一時期、なにやら大変そうでしたよね。

    「男装の麗人」は、ひとつの「形」なのだと思いました。
     映えるんですよね。
     特に、映像だと「カッコいい」上に、綺麗で意外性がある。(男だと思ったら、女だったとか)。
     そのキャラクターの性格にもよりますが、男女ともに好かれるキャラクターになりやすい気がします。これも、固定観念によるイメージから、なのかもしれませんが。

     クーティエに好感をもってくださり、ありがとうございます。
     私もツンデレに詳しいわけではありませんが、きついことを言うけれども、実はその相手のことが好き。きついことを言ってしまうのは、「好き」という気持ちの裏返し。というタイプだと思うのですが。
     クーティエにしてみれば、リュイセンは「親戚のお兄ちゃん(おじさん)」で、ここでふって(?)いるので、当てはまらないなぁ、と。

     ライは元気で可愛いですよね。
     どうしても、男性が多くなってしまう『宝永の乱』の華ですよね。彼女がいると盛り上がる気がします。
    「梅ちゃん」はいいと思いますよ。組織の中で規律を守るタイプなら、砕けた言い方はダメなのでしょうが、彼女は自由な人なので世界観とも喧嘩しません。

    『宝永の乱』は、わりと硬めではありますが、ときどき、ふっと肩の力を抜いたエピソード(キャラクター同士のやり取り)があって、メリハリが効いていると思います。ライは、まさにそんなときに大活躍で、そのひとつが「梅ちゃん」なのではないかと思います。
  • 春さん
     コメントありがとうございます。

     ああ、そういえば、「服装についても、容姿についても、何も書いていなかった」からこそ、『男装の麗人』のイメージが強くなったのかも! なるほどです!

    「期待して、良い方向に」これ、納得しました!
    「どう考えても味方キャラ」なら「プラスのイメージ」に寄せていくわけですね。
     だからきっと、「コイツは悪いやつ!」と思ったら、より悪い方に行きそうです。
     人間の脳って、贔屓目ですね。面白い。そして、凄くよく分かります!
     なるほどー。春さん、さすが!

     ツインテ美少女、クーティエです。
     この容姿は、迷うことなく決まりました。だって、元気な子なら、こうですよね!?
     そして、予想以上に好印象を持ってもらえたようで、嬉しいです。

     そして、次回予告について触れてくださりありがとうございます。
    (何も言われないと、ちょっと恥ずかしい予告だったのでっ!)

     次回、別にそんな凄い超展開はありません。
     けど、今週のうちから「誰が出てくる」って書かないほうが、いろいろ想像できて面白いかな、と思ったのです。

     そしたら、主役が「よもぎあんパン」になってしまいました。
    (エピソードタイトルにもなっているし、この一連のエピソードの主役は「よもぎあんパン」でいいや、という開き直り)

     なんとなく、お遊びで始めた次回予告。
     時々、こんな苦し紛れのやつになりますが、せっかくなので、もうちょっと続けようかと思います。
     お付き合いくださり、ありがとうございます!
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