• に登録
  • 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

作品と読者のマッチング

 ネット上にたくさんの小説が投稿されていると、「どの作品が【自分にとって】面白いのか」を見極めるのが難しいです。

 少し前に、全然、知らない人の、全然、知らないある作品のコメント欄を見ました。
 どこかのリンクから来て、たまたま開いた作品でした。

 そしたら、「あなたの小説を読みます」という感じの企画で読んだらしい方のご感想が、ふたつ並んでいました。

 ひとりめ。文章をとても褒めているけれど、内容についてはあまり触れていないご感想。
 ふたりめ。「ここが強引で気になるけど」と言いながら、大大大絶賛。

 同じ作品へのご感想なのに、ここまで違うのかと驚きました。

 当たり前のことなんですけどね。
 自分にピッタリの作品に出会えれば嬉しいし、そうでないと残念。
 今回の場合は、企画というお約束で読んだみたいなので、好みかどうかは運次第。

 けど、企画ではなくて自由に作品を探したのだったら、できれば好みの作品に出会いたいですよね。
 読者は勿論、作者だって1話目でバックされたあとが、たくさん残るのは悲しい……。

 私がたまたま開いたこの作品は、好きな人には凄くハマる作品なのだと思います。
 ……うまく読者と作品がマッチングできれば、みんな嬉しいのにな、と思ったのでした。

 そのためにはどうすればいいのか……?
 タイトル? あらすじ? そもそも、投稿先のサイトから再検討?


 ――ちょっと迷走している私がここにます……。
(現在、重複先の投稿サイトによって、微妙にタイトルが違うのです)

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

  第八章 交響曲の旋律と

  1.真白き夜明け-2

 を、明日、土曜日、朝7時ごろ更新します。
 よろしくお願いします。

※第一部完結まで、毎週土曜日朝7時ごろ、定期更新です。
 近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。


 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
 本編のあとにお読みください)











 制作ノート
「群像劇」

 新章2話目。
 またしても、主人公もヒロインも出なかった……。

 この作品は、群像劇を銘打っているので、周りの人々は「主人公たちにとって、どんな人物か」ではなくて、「彼(彼女)は、こんな人物である」という書き方をしています。

 主役を中心とした物語であれば、今回のエピソードは要らなかったかな、と思います。
 ハオリュウが、「ハオリュウ」ではなくて、「ヒロインの異母弟」という扱いなら――。
 メイシアに向かって、「父様について、いろいろ思うことがあったけど、今回の事件で、僕はやはり父様を大事だと思ったよ」と、ひとこと言えばすむだけだったのではないかな……。

 このシーンに効果があったかどうか、第八章終了後に訊いてみたいです。
 全体から見て、浮いていたのか。それとも……。


 この作品は、人物の内面を中心とした作品かな、と思います。
 派手なアクションがないわけではないけれど、謎解き面がないわけではないけれど、心理面に重きを置いている気がします。
 ネット向きじゃないんだなぁ……。

 それでも、最新話まで読んでくださる方がいることは、本当に幸せだと思っています。
(そりゃ……、冒頭で、がくっと半分どころか、3分の1にPVが減って、そのあとどんどん、先細りになるんですが)
 誰にも読んでもらえなくても、ちっとも不思議ではないのが、ネット小説。
 だから、この作品を読み続けてくださる方々に、感謝申し上げます。

9件のコメント

  • こんばんはー!和泉ユウキです。

    全くもってその通りだと思います。
    同じ作品でも、読む人によって本当に色んな感じ方があるなとカクヨムを初めてからは更に思う様になりました。
    最初の頃は自分から探しに行っていたのですが、あまりに膨大な量から自分の好みを探すのはなかなか難しかったです……(苦笑)。

    なので、企画を立てた時に好きな作品に出会えた時は本当に嬉しかったです。
    月ノ瀬さんとも企画のおかげで交流が始まりましたし、嬉しい出会いでした。
    「di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~」は本当に好きな作品で、続きを読むのが楽しみです!
    一つ一つの仕掛けや、会話の妙とかが本当に凄くて……私には真似出来ない作品です。読んでいるその時間が楽しみでなりません。

    あと、有澤様の企画で紹介されていましたね!おめでとうございます!
    自分が楽しみに読んでいる作品が紹介されるのって、やっぱり嬉しいですね!
    性癖にドストライク!私の性癖にもドストライクです!

    そして、タイトルー!く、先を越された感想で何か悔しかったです……!(笑)
    タイトルは私もずっと気になっていましたー!
    途中で、「:」「,」ではなく「;」を使っているし、区切らない一つの単語と、「;」の意味の両方で考えるべきなのかとか、楽しく想像させてもらっています。
    しかも「+」ですよ!頭がこんがらがってきました……(笑)。

    多分ネタバレだと思いますので聞けませんが、読み解く日を楽しみにしております!
  • 和泉さん
     こんばんは!
     コメントありがとうございます。

     カクヨムは、いろいろな人の意見を聞きやすいですよね。
     直接的な自分の作品についての意見でなくても、「こういうのは、こうだと思う」みたいな考えを発信されている方が多い気がします。そして、それと正反対の意見を見つかったりして、「じゃあ、どっちなのか?」と、なるけれど――「どっちも正しい!」
     自分の意見はあるけれど、他の意見がダメってわけじゃない、という雰囲気が好きです。

     企画、本当にお疲れ様でした。そして、和泉さんと出会えてよかったです。
     癖のある拙作を好きと言ってくださり、嬉しいです!
     有澤さんの企画の件もありがとうございます。
     有澤さん、凄いです。今まで、あのタイトルにあそこまで鋭く切り込んでくださった方は、ひとりもいませんでした。
     あのタイトル、実は……と、あおると、過剰な期待をされてしまいそうなので、「ぱっと、ひらめいたタイトルなんです!」とだけ言っておきます。

     それから、また別の自主企画のことなんですが、『勝手に小説大賞』のあらすじ通過者発表はご覧になりましたでしょうか。
     和泉さん、タイトル&あらすじのダブル受賞です! おめでとうございます!
     そして、なんと拙作も通していただけました。
     ただ、次の出だし部門は、ネット向きであることがポイントみたいなので、主催者様に申し訳ないです。拙作はネット向きとは言えないので……。
     読まれるまでの時間を明記してくださっているのですが、30万字以上あるのを改稿するのは無理ですし、別の短編ですがネット向きに改稿しようとして挫折したことがあるので、これはもう仕方ないなぁ、と。
     でも、この企画、面白いです。作者と知り合いとか、同じ作品をフォローしている人がフォローしているからとか、そんな先入観がなかったとしたら、どんな作品に目が行くのか――なんか、ちょっと引っかかる感じが、人の心をくすぐるのかな、と思いました。
  • 春さん
     コメントありがとうございます。

     ああ! 分かります。コンディション。
    「今は、その気分じゃない」って、あります!
     そして、一度見逃すと、二度と会えないのが普通ですよね。まさに一期一会!?

     内面を書いてもいいですか!? ありがとうございます!
     最近、この作品はファンタジーじゃないよなぁ……と思うことがあります。
     第七章のあとのシュアンが主役の幕間なんか、あれだけ切り出したら、現代ドラマで通るんですよね。あ、今回のエピソードも現代ドラマですね……。
     人物を中心に書くと、なんか、こんな感じになってしまいます。
     面白いですか? 嬉しいです! いつもありがとうございます!
  • こんばんは!和泉ユウキです。

    月ノ瀬さん、あらすじ部門おめでとうございます!
    最初に飛び込んできたのが月ノ瀬さんのお名前で、「おおー!」と声を上げてしまいましたよ!
    やっぱり気になりますよね、分かります(頷きまくり)。小説、とっても気になりますとも!

    あと、私も選んでもらえてビックリでした。
    あらすじ、短くしか書けないので、逆にそれが良かったのかーと(笑)。

    ネット向き……。
    月ノ瀬さんのは、ネット向きじゃないと思ったことはないのですが!
    本当に心理戦が面白いです。

    実を言うと、どういうのがネット向きなのだろう?って考えたりします。
    アクションがあれば良いのか、派手な謎解きがあれば良いのか。

    確かに、紙媒体の小説とネット小説だと、読む人の層が違う感じもしますよね。うーん。
    私は面白ければ何でも良い!とか思ってしまいますが、でも時折「これは本で読みたい!」と思う物語もありますし、難しいですよね。

    企画は、私も面白そうなので思わずクリックしていました(笑)。
    もちろん、色んな嗜好がありますから一例ではあるのですが、やっぱりどんな基準で作品を見ようと思うのか、というのが分かるので勉強になります。
  • 和泉さん
     こんばんは!

     ありがとうございます!
     最初にあって、びっくりしましたが、あれは登録順だから、なのです。
     たまたま、かなり早い時点での参加でした。

     どういうのがネット向きかは、私もよく分かってないのですが、自作が「ネット向きでない」とはっきり分かる、決定的な点があるのです。
     それは、「空行がないこと」。
     まとまった段落や、台詞とあとに、空白の行を入れる、という、あれがないのです。

     小説本文を読む前の、ページを開いた瞬間に、空行がないとバックする(バックすると言っている)人が一定数います。
     そんなー、と言いたいですが、でも、気持ちは分かります。
     私はPCで読むので、字が詰まっていても平気ですが、通勤通学の移動中、電車でスマホで読む人は、字が詰まっていると読む気をなくす、というのは、もっともだと思います。
     試しに自作をスマホで読んで、読みにくいと感じるんですから……。

     空行なしがバックされると分かっていて、私が空行を入れないのは、「できなかったから」なんです。
     段落のあとは、やろうと思えばできるんですが、問題は「台詞のあと」。
     台詞と動作がセットになっているような文章を書くので、台詞のあとに空行を入れるとセットに読めなくなってしまうのです。
     こういう書き方になったのは、空行という技が生まれるよりも前から小説を書いていたから、でしょうか。
     空行があると、「ちょっとの間」「話題の転換」を読者に伝えやすい気がします。
     でも、空行なしで「間」を作ろうとすると、「前の会話のあと、登場人物が視線を落として机の上のものを見た」みたいな動作を入れます。そういうのを入れる癖、というか、習性が私にはあるのです。
     これは治せないし、直したら(「治」と「直」どっちだ?)、自分の文章じゃなくなっちゃうしなぁ……と。

     あとは、サクッと読める作品がネットでは好まれるみたいです。
     疲れた体で電車に揺られながら、降車駅は何駅先かを考えながら、深刻で、区切りまでが長い話を読むのはちょっと……というのを、聞いたことがあります。
     確かに、そうですよねぇ。

     そんなわけで、自作はネット向きじゃないなぁ、と思うわけです。
     でも、心理戦が面白いと言ってくださり、ありがとうございます! 苦労しているので嬉しいです!

     面白いものは、面白い。
     自分に刺されば、面白い。
     というわけで、マッチングが上手く行けば……って……初めに戻る?
  • こんにちは~(*´▽`*)
    膨大なカクヨムの作品の海の中で、自分好みの作品に逢えたときの幸せは、格別ですよね!(≧▽≦)

    そう考えると、「di;vine+sin;fonia」に出逢えた私は何て幸せ者なのだろうと思います(*´▽`*)
    しかも、このように憧れの作者様と交流させていただけるなんて……っ(≧▽≦)


    私は気になって、でも今気分じゃないな~という作品は、とりあえずフォローだけしておきます。時々、フォローしたこと自体、忘れていることもありますが……(><)

    私はカクヨムしか知らないのですが、空行は確かに悩みますね……。
    自作はいつも、適当に入れてしまっていますが、空行がなくても月ノ瀬様の文章は読みやすいと思います。
    思わず憧れてしまう、圧倒的な文章力です!
  • 綾束さん
     こんにちは! コメントありがとうございます。

     自分好みの作品に逢えると幸せですよね。
    「とりあえずフォロー」は、カクヨムでは正しい使い方だと思います!
     確か、そうやってフォロー機能を活用してください、みたいな説明があったような?(どうだっけ?)

     けど、私が最初にお世話になったサイトでは、当時(何年も前)「フォローした作品は読んでいる作品」みたいな雰囲気があったのです!
     それを知らずに「とりあえずフォロー」したら、「読んでくれてありがとう!」と作者からお礼を言われてしまって、ものすごく焦ったという経験がありまして。
     だから、怖くて、私は「とりあえずフォロー」ができません。(トラウマ)

     でもでも! カクヨムでは、「ちょっとでも気になったってことだから、とりあえずフォローは嬉しい! どんどん、フォローして。よろしく!」なんですよね。
     だから、好みの作品との出会いを失うくらいなら、フォローしておけ! ですよねぇ。
     一時期、フォローする代わりに、PCのブックマークに気になる作品のURLを登録していたんですが、積読があふれて無意味になってしまいました。うう……。

     私などを憧れと言ってくださるなんて、なんてもったいないお言葉を!
     どうもありがとうございます!
     ただの、変な人です! 幻滅させてしまうことがあったらすみません。でも、そういう奴です。

     ↑にいろいろ書きはしましたが、カクヨムは比較的、空行なしでも気にしない人が多い気がします。
     そして、最初にお世話になったところが、「空行がないと読みづらいなー」という人が多いんです。
     とはいえ、やっぱり、読みやすいほうがいいよね? というわけで、空行はないけど、実は「改行」が多いのが拙作の特徴なのでした。第一章よりも、現在のほうが「改行」多めです。
  • デヴァインシンフォニア、私にとってもマッチする作品でした!
  • 叶さん
     ありがとうございます!
     もう、何度言ったか分かりませんが、ありがとうございます!

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する