松本青葉

少女のハルと自立無人兵器のオートマトンは、東京を目指して歩いていた。世界丸ごとが廃墟になってしまった中で、人間の生き残りを探して。

　人間が住んでいない地球を、職場にしている唯一の人間である「俺」は、新たに同僚を迎え入れる。年齢のさほど変わらない若い「彼」は、命のタイムリミットが迫っていた。 　草森ゆきさん…

人類は火星に到達して植民を開始した。そこでも地球と同じように人が働いている。メタン採掘基地を建設するロボットを監督する小規模施設で働く6人のクルーたち。その中にいる小川秋子は、有…

高校の卒業式、最後のホームルームで実際に経験した思い出を元に10年温めていた作品です。どうか宜しくお願い致します。

目の前で我が子を失った僕は、人類初の有人木星探査計画に志願することとなった……

２人が実際に過ごした年月は短かったのだが……。 大事な人との日常が流れていく。 でも、同じ出来事を見ても、人によってそれぞれ受け止め方は違うようで。 今の時代からすればSF、で…

世界を救うためタイムマシンに乗って過去にやってきた「私」。任務を終えて元の時代に帰ろうとしたけれど肝心のタイムマシンが動かない。原因は50グラムの重量オーバー。そこで「私」が取っ…

男が目覚めると、あたりは暗闇に包まれていた。そうだ、俺は電子化されたんだ——。何もない空間で救助を待ち続ける男の運命は？

・完成をもって過去の産物となる「作品」にとって、「あなた」は未来の存在である。 ・遠い未来の物語が展開される「作中」において、「あなた」は過去の存在である。

此処は軌道エレベーター、静止軌道ステーション「ヘリオトロープ」。 わたしとザーリャは三万六千キロメートル先の地上に落ちる流星群を探す。 流れ星に願いを託すために。 三千字の短編…

　夕方。あなたと私は、ちゃぶ台の上に赤いきつねと緑のたぬきを並べる。うどんが温まるまでの少しの間、私はあなたと話す。 ──少しだけ先の未来のお話。

目を覚ましたカズサは、デートの真っ最中だった。 全く記憶にないけれど、最高にタイプの女性「テルミ」。 彼女とのデート中に不可思議なことが起こり始め……!?

＜夏の日の扉＞ 　向咲日葵（こうさき　はるき）は、未来の記憶を夢に見た。 　立派な医学博士になっていた都合の良い夢を、受験に追いつめられた妄想と、笑おうとした。 　だがその記憶の…

自主企画『三題噺の競作　「金木犀」「紅葉」「彼岸花」』のために書いたＳＦ短編です。「日本の秋」をモチーフにしたテーマパークが崩壊するお話です。

これはとあるサラリーマンの話 8時47分にタイムカードを押すと、時間が6分巻き戻り、通勤途中の車の中へ主人公は戻ってしまう。 その車で流れるラジオでは、時間を戻すたびに毎回異なる…

人工流星ビジネスの第一人者である俺は、父親の誕生パーティ当日に、スペシャルな流星アートをプレゼントしようとしていたが……

月没海面、そう呼ばれる素粒子層が月の周回軌道に幕を張って数十年になる。 人類は、滑走船と沈降船を用い、二八日周期で現れる水面を割って、たった一つの衛星を沈めていた。 宇宙飛行士の…

短編SF小説です。 第11回創元SF短編賞1次選考を通過しました（60/468）。 色々稚拙な部分もありますが、応募当時の形で投稿しようと思います。 だいたいこれくらいだと1次通…

ロンドンの上空に胡麻ほどしかないコップの形をした小さな鏡が現れる。 その鏡は日に日に大きくなり、成長していた。 そして、成長しすぎた鏡は、人類の天敵となる。

小説を書くのははじめてなので、アドバイスなどお願いしたいです。