昨今、奴隷と言う単語の使用すら危ういと聞く。
とんでもない話だ。
身分制度における属性で負の立場である奴隷だけを禁止用語とするのに、どんな意味があるだろうか。
身分制度の表現がダメなら王様だって貴族だって同じではないか。
水戸黄門なんか最たるもの。
葵のご紋を掲げるだけで土下座するなんて差別的にも程がある……。
でも、これ禁じたらなんの表現もできない。
王様がいて、平民がいて、さらにその下に奴隷がいて……。
だから物語が面白くなる。
歴史や創作から言葉を奪うなんて愚行じゃないか。
人間の歴史を薄っぺらな正義感で塗り替えるなんて、幼稚なことだ。
ヒジュラなんかも日本では馴染みが少ないけれど。
本場インドでの扱われ方は、どうだろう。
日本でいうところのオカマやホモとも違うニュアンスが多分に含まれているのがヒジュラだと思うのだが。
まぁ、作者とて別にインドで確かめたわけではない。
だいぶ微妙な蔑みを含んでいる気がする。
こういうのも表現してみると妙味があると思うのだが。
とにかく、リキメルの最後として利用させてもらった。
たぶん、彼の出番はもうないかな?
血塗られた王家の者としては、まだ幸福な方かもしれない。
応援やレビューコメント、いつもありがとうございます。
だいぶ埋もれているのでレビューコメントは本当にありがたいです。
それでは、まだまだ暑いけれど、ぼちぼちやっていきましょう。