人類が馬に乗り始めたのは今から約8000年前ぐらいらしい。
乗っている人は、おそらく武装していたであろうから人類が馬に乗った時点で、それは騎兵でもあった。
弓は約2万年前から使われていたらしいから馬に乗った歴史よりさらに遡る。
だから人類が乗馬を始めた時点で、もうすでにそれは弓騎兵だったのかもしれない。
騎兵は人類の歴史にとって大きな存在である。
作者は最近、 鎌倉時代や室町時代の絵巻を見る機会があった。
そこには様々な人々が描かれていたんだけれども、馬に乗る人も描かれていた。
馬に乗っているのは家人や武士階級であろうと思われた。
弓を手にしている人も複数いた。
つまり弓騎兵だ。
馬に乗るというだけでも大変なアドバンテージがあるけれども、その騎兵がさらに弓まで装備するというのは、まあ、これは最強の攻撃力と言っていい。
武士は刀はもちろんだけれども、むしろ槍を重視していたし、さらに弓の技術は必須の能力と見なされていた。
そして 、馬も武士にとっては重要な道具であった。
かように日本では弓、馬というのは歴史的に重視されていた。
日本列島という場所は農耕と山谷の利用と、そして海や河川で漁労するというスタイルが基本である。
そんな日本において大草原を生活基盤とする遊牧民のように弓騎兵が発達したというのは、実に面白い事実である。