ゴロゴロ卿

　ふと立ちどまって、ちょっと戻ってみる。誰にでもあるような、なつかしさに、ちょっとした酸味を加えた感じかな

　独特の世界観に、やさしい人たち。まるで長編のプロローグのような、というのは私の期待かもしれない。そんな期待を持たせるお話です。

　ほのぼのとした単品ですが、ちょっと物足りない感じもする。
でもこれ、連作みたいです。徐々に明らかに、そして育まれてる感じがイイ！

　故郷の本屋でふとなぞった背表紙から、よみがえる思い出と溢れる思いが、コンパクトな中ににじみ出る良作です！

ありそうな展開ではあるんですが、ふたを開けるとちょっと意外でした。 一話完結の短編なのですべてがぎゅっと詰め込まれていますが、 中編くらいに再構成されたものを読んでみたいと思わせ…続きを読む

　最新の技術を一歩も二歩も進めて、
でもちょっと捻って。
そこで主人公を通じて語られるのは……

　そこかしこにウイットに富んだ発想と、
それを紡いだのはやっぱりお祖母ちゃんかな

　主人公が語る昔話から、その昔の出来事へと移っていく物語。 　託宣とかそれを扱う人々の行動が何かと理不尽でこれがなかなか解消されない。 個々の託宣の真意もそうですが、託宣の位置づ…続きを読む

人々が寝静まったあと、残された彼らが彼らなり考えて悩んでそして決断する。
コンパクトにまとまった逸品です。