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「無悪餓鬼」の裏話

(ネタバレにご注意ください!)









今回の話は「内容は重く、ストーリーは軽く」で書いてみました。
桃蘭香と元林宗の二人が山中で食人鬼と遭遇し、これを退治するお話。特に頭を捻る展開はなく、わかりやすい敵を単に主人公組が倒すだけです。

敵役の團旺は今回が初登場。彼は一目で「あ、こいつやべー奴だ」とわかるキャラ造形にしてみました。ブラフと思われる可能性もありましたが。元は奇声奇笑に加えて吃音っぽい口調も入れていたのですが、それは執筆中に諸々配慮して削除した経緯があります。
最終的に今後の話のために生かすか殺すか少々迷い、あのような結果となりました。

しかし元林宗は敵に対しては本当に容赦しませんね。とりわけ蘭香に対して害為そうとした相手には。書いていて私もちょっと引きました(←おい作者)。
元林宗はいかにも真人間な雰囲気でいますが、その実殺戒を気軽に破るかなりアブナイ奴です。

執筆中は「ハンニバル」シリーズや過去に現実に発生した食人事件など調べたりもしたわけですが、それが描写に活かせたかどうかはわかりません。いや、正直言うともっと吐き気を催す描写はできたのではないかと思っています。
具体的にはグロ耐性が低めのイラスト担当(@togabitosiki)を吐かせようと頑張りました(何やってる)。まあ、敢え無く不発でしたが。

ラストで元林宗が敵意を抱いた相手については今後の話、というより、次回からの連載で明らかになります。
まさかの人物がまさかの立ち位置で再登場します。

次回、「千客万来」を乞うご期待!

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