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「利刀を以て斬れぬもの」第二章の裏話

第二章の全エピソードが公開されました。
ので、今回も裏話的なものを語ろうと思います。

以下、第二章のネタバレを含みます。






























■倭人の登場

序章にて「倭寇と言っても真の倭人は二、三割」と書いていましたが。
今回その倭人が数名登場しました。そしていかにも余義と因縁がありそうです。

今のところ名前が明らかになっているのは三人。
余義を「裏切り者」と呼び殺意を露わにする男、勝太(かつた)。
紅一点、余義と面識のある様子の女、結(ゆい)。
その結の夫であり、これまた余義と面識がある様子の飛影(ひかげ)。すでにお気づきと思いますが、「美しき烈女」の節にて茶三に敗北与えた白髪黒衣の左瞼に傷のある男です。

実は他の取り巻き連中も名前の設定はあります。
が、あまり名前ありの人物が増えると煩わしかろうと本文では省略されています。
この後に地の文でちらっとだけ登場しますが。

重要なのは結と飛影。この二人だけは覚えておいてください。

■葡萄牙の娘、テレサ

もう一人、余義と弥華に仲間が加わりました。
……初登場がすこぶるアレでしたが。

テレサ・ダ・シルヴァ。父親がポルトガル人で、母親は漢人のハーフです。
緑目は父親譲り、黒髪は母親譲り。
黒髪なのに白皙ってのも変じゃね? と思ったそこのあなた。――勘が良すぎるのも困りものですねぇ(目逸らし

彼女の初登場はもともとは馬泥棒騒ぎではありませんでした。
「川中で剣で魚を突こうとしていたところを話しかけられたことに驚き転倒、おぼれそうになったところを余義に助けられる」が初稿で、公開版でもテレサが最後に溺れて助けを求めたのはその名残です。

しかしおかげでかなりおバカな感じのキャラに……(苦笑)。君さっきまでその助けを求めた相手に剣を向けてたでしょ、とコメントでも指摘されていましたね。
いやまあ仕方がありません。実際あまり賢くはないので(←

■黄色いどころか真っ黒な黄酒

本作はかなり長めの構想と執筆時間をかけておりまして(スランプに陥りまくった、とも言う)、その間に実際に本作の舞台となる浙江省沿岸を旅行もしました。

紹興も実際に立ち寄った街です。と言っても、見て回ったのはもっぱら魯迅故里ですが。

さて、紹興と言えば紹興酒で有名ですね。
私はかなり酒に弱い方ですが、紹興に来ておきながら紹興酒を呑まぬわけにもいくまいと「咸亨酒店」にて一杯注文しました。

紹興酒は黄酒とも呼ばれるのですが、さてそこで登場したのはむしろ丼ぶりと呼べるような器になみなみと注がれた黒い液体。思わず「これでは黒酒じゃないか!」とツッコミましたよ。

はい。それこそが紹興酒「太雕酒」だったのです。
作中で弥華が飲み、そして窓外に噴き出したのはこの酒です。

なお、私は数口呑んだ時点で天地が逆転しましたとさ。あんな分量飲めるかいな。

■八字橋と烏蓬船

紹興では魯迅故里のほか、八字橋も訪れました。
作中で余義と結とが再開する石橋ですね。

ここは一応文化遺産として登録されているようなのですが、実際に行ってみると実に閑散としていました。
すぐ側の東屋ではおじさんたちがトランプしているし、人通りはほとんどないし、そんなものだから道には迷うしw

烏蓬船にも乗ってみたかったのですが、いろいろあって乗れず。
その代わりに写真を大量に撮影したのは言うまでもありません。作中の描写に活かされていないのが難点ですが(←

■第三章予告

化毒に加えて蛇毒まで喰らってしまった弥華。
意識を失った弥華を抱え、テレサはどうする? 余義は彼女らと再会できるのか?

第三章「騎士剣の流儀」、乞うご期待!

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