「対峙」の後編に入りました。
ちなみにさらっと書いていますが、水戸藩の裏切り者は二本松の資料に出ていなくて、水戸藩側の資料から発見したものです。
裏切りられた事実そのものは、触れられているんですけれどね。
そして、この後が序章の場面につながっているわけです。
小説なので創作要素は含んでいますが、8日が大雨だったのも史実で、また、佐倉源五右衛門の討死の場面については、「水戸藩の甲子事変と二本松藩の義戦」から拾っています。
ちなみに今回、一つの小話につき平均4~5つの資料の記述を参考にしながら、相互に矛盾がないか検証しつつ、作話しています。
Xでフォロワーさまともお話しましたが、各種資料でも書き手の勘違いや思い込みに基づく記述が見つかることがあります。
その場合、「書き手はなぜ勘違いしたのか、また何と間違えたのか」という検証・修正も必要になります。
そのまま流用すると、後で矛盾が生じますしね(^_^;)
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また、各自の戦いについては二本松藩の「戦功記録」などを参考に描いています。
さすがに全員分は無理ですが、「鬼鳴海」炸裂のこの話、ようやくタイトルにふさわしい小話となったかなあ……と思います。