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水野勝知公

今日で一旦「出陣」の話が全て終わりました。
そして最後に登場した「水野日向守勝知」公。初期の頃(第1章~律の調べ~)に、祐吉君のお名前で登場した、藩主長国公の弟君です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330661491248711/episodes/16817330661971218719#end

彼もまた、天狗党騒乱に巻き込まれた一人ですが、(何せ、国元の結城を荒らされまくった、家臣から天狗党員を出したなど)、数奇な運命を辿ったという印象が強い御方です。
そして、結城市史に載っていた戊辰戦争直前の「家出騒動」。
結城藩の江戸藩邸は赤坂にあったのですが、家臣と揉めて嫌気がさしたのか、永田町にある二本松藩江戸藩邸に家出してきたことがありました(^_^;)
そんな勝知公を「まあまあ。こちらで何とか説得しますから」と庇ったのが、我らが?丹波様です。

結構実家べったり……というと語弊があるかもしれませんが、国元の結城藩政よりも、二本松藩の行く末に心を砕いていたフシがあって。
幕末も、二本松藩へ向かおうとしたところで江戸で捕まっています。

そんな彼のことですから、ザンギリ隊(田中隊)の藤田芳之助の所業を知っていたならば、絶対に許さなかっただろう……というのが、私の見立て。
割と兄の長国公よりも「気の強さ」を感じる方ですし(´・ω・`)


***

他の関東諸般と異なり、尊皇攘夷運動がそれほど活発でもなく、天狗党員が潜伏していたわけでもない二本松藩が、なぜあれほどまでに天狗党討伐に前のめりだったのか。
「物書き」としては、その動機設定に頭を悩ませるところですが、意外とこの「勝知公」の存在も大きかったのではないでしょうか。

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