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夢とアイデア

本日長めの短編を1つ公開しました。また恋愛ものです。
先日似鳥鶏の市立高校シリーズにハマった余韻がまだ残っていて、高校生の恋愛ものをやりたくて仕方なくなったわけで、憑きもの落としというか、わかりやすいメンタルにて恥ずかしい限りです。

さて、これで恋愛書きたい欲にひと通り区切りをつけたはずなので、次回はホラーをやりましょう。というのも、ネタを一つ思いついたところです。
本格的に夏が来て、近ごろはエアコンなしでは眠れませんが、タイマーが切れてしばらくした午前3時くらいに目が覚めることがよくあります。で、エアコンをつけ直すと、今度は風と作動音が気になって寝付けない。
先日もそのパターンにはまったので、どうせ眠れないなら何か小説のネタを考えようと思っていたら意外にもするすると一つアイデアがまとまりました。
昔、星新一が何かのエッセイで自分は夢から着想を得たことはないと書いたのを読んで、当時素直だった私はそういうものかと、その後の人生でけっこう固定観念になるほど信じていました。しかしながら、自分で書いてみるとそうでもないんですよね。
夢とか半睡半醒の状態とかは、思考がおかしな働きをして、異質なものの結びつけをやってくれます。ただそこには合理性がない。シュルレアリスムの作品なんかはむしろその不合理性に価値を見出していますが、私はそういう不合理とか余剰をアレンジしないままでぽいと放り出されるのは好きではありません。
簡単に言えば、お話にはオチが必要ということで、すぐれた作品というのはすぐれた結末があって、その結末でくるりと作品をまとめて一つの完結した世界になるものだと思います。
ただその合理性は世間一般で通じる合理性かといえばそうではなく、作品内でのみ通用する場合もあります。
夢の効用として見つけた変な結びつきを基に、その夢の内部の合理性を外部に伝達可能な言葉に置き換えることで文章を作る。ホラーとか恐怖小説といったものの本質はそこにあるような気がします。

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