• 異世界ファンタジー

ライラと『私』の物語 第五部 あとがき的な何か






【※第五部までのネタバレを含みます】




 こんな所まで読んでいただき、ありがとうございます。作者のGiGi(ジジ)と申します。




 さあさあ、ちょっとヒヤッとした展開の第五部、いかがだったでしょうか。

『厄災』ヴェネルディ、奴は強敵でしたねえ。誠司は右腕を失い、ライラは覚醒し——そして最後はやってくれました、ライラさん。

 作者としても毎度のごとく『どうすんだよ、コレ』と頭を抱え——ることもなく。

 この戦闘、執筆当初から決まっていた展開でございます。


 実は第五部以降の展開、そして、少なくともボス戦に関しましては「何が起き、誰がどう戦い、どのような結末を迎えるか」全て決まっております。

 という訳で毎回恒例の『作者のびっくりポイント』は、今後ほとんどない予定です。おう、なんてこったい。


 とはいえ、氷竜戦なんかは相変わらずライブ感で執筆している訳ですが……こんなところまで読んでくださっている皆様方は薄々お気づきでしょう。

 露骨に伏線回収が増えてきたな、と。


 まずは『椿 彗丈』。ようやく出番がやってまいりました。たびたびその存在は提示してはおりましたが、明確に触れるのは第一部の冒頭以来。覚えていた方はライラ検定三級を進呈いたします。

 いやあ、彼に関してはまだまだ言えないことも多く。

 この作品における『匂わせ大賞』ナンバーワンの人物となってますね。ワーパチパチ。


 そしてなんと言ってもヴェネルディ戦。

 ええ、ええ、仕込みましたとも。せこせこと。頑張って。なるべく自然に見えるように。

『木に花を咲かせる魔法』、『ライラの結界』、『反転の結界魔法』、『厄災にも影響のある毒の花』、『魔族の赤い目』、『風を防ぐ魔法』、『毒を無くす魔法』、『莉奈の無限の矢筒』……。

 物語上これらの要素は全て、このヴェネルディ戦から逆算して登場した設定ということになります。

 ただ、ライラの『木に花を咲かせる魔法』習得イベントだけ無理矢理感があったのは反省しております(第二部第四章02桜)。

 だって、ライラとレザリア、描写的にはあまり一緒に行動しないんですもん……。第五部でやったらいかにも、って感じになっちゃいますし……はい、作者の技量不足でございます。

 てな感じで上記全てを思い出せる方にはライラ検定二級を進呈。一級まであと少しですね。


 そして最後。レザリアの頭に生えた『キノコ』。

 はい、こちらただのギャグ描写ではありませんでした。

 実は第三部。カルデネとレザリアが妖精王の元へと向かう道中、『歩くキノコの魔物』と戦った際、カルデネに生えたキノコをレザリアさん、丁寧に足で踏み潰しています。

 そして第四部。誠司に投げつけたキノコを、こちらもレザリアさん、丁寧に足で踏み潰しているんですよね。

 この描写だけで結びつけた方がいたら凄いです。ライラ検定一級です。おめでとうございます。


 という感じで本作、読み返したらニヤリと出来る要素が散りばめられています。

 とはいえ、皆様方におかれましてはそんな細かいことなんて気にせずに、気楽にお読みいただけたらな、と思います。


 さあて。このように『伏線回収』や『露骨な匂わせ』が増えてきた第五部ですが、そろそろ恒例のお礼の方を。


 この作品を読んで下さっている全皆様方、ブックマーク、評価、いいね、フォロー、星、ポイントを入れてくださった皆様方、それにそれに、PVを後押しして下さっている皆様方全員に、引き続き厚く御礼申し上げます。


「コピペしてるだけじゃねーか!」とお叱りの言葉をいただきそうですが、本当、毎部毎部変わらぬ感謝をしておりまして。

 ネットの片隅で細々と続けている本作ですが、もうね、読みにきてくださる方がいるというのが、どれだけ嬉しいことか。

 これからも頑張って更新いたしますので、まとめてでもいい、気が向いた時に思い出してフラッと読みにきていただければ、これに勝る喜びはありません。


 そんな感じで、そろそろ第六部の予告を……と、その前に。

 こんなところまで読んでくださる皆様に少しお知らせです。

 実は次回の第六部のみ、とある理由でこの「あとがき的な何か」を掲載する予定はありません……のつもりでした。

 ただ、何も言わないというのも——と、悩んでいる次第でございます。

 なので掲載するとは思いますが、したとしてもあっさりしたものになると思います。いったい何を言っているんでしょうね。


 では、気を取り直して次回、第六部予告。


 ついに動き出すヘクトール。始まる『魔女狩り』。

 各地に攻め入るロゴール国、ゼンゼリア国、魔法国——トロア地方に戦渦が巻き起こる。

 果たして、ヘクトールの野望は阻止できるのか——。

 グリムはつぶやく。


「……ヘクトール。『白い燕』の紡いできた絆は、私の想像すら超えているぞ。オマエごときがどんな策を練ろうとも、何の役にも立たない。莉奈が紡いできた絆の前には、ね」


『運命に抗う第六部、グリムの口角が上がりまくる転移系王道(?)ファンタジー』


 引き続きお楽しみ下さいませ。



 2024年 8月 19日 GiGi


2件のコメント

  • 小文「パクリじゃないの!?」にお星さま、ありがとうございました。
    こんなに多くの方々が応援して下さるんだと思って心強く、同時に身の引き締まる思いです。
    拙作「異聞・鎮西八郎為朝伝」も一層頑張って執筆しなければ!

    応援コメント欄ではどうかと思い、近況ノートの方に参上しました。
    まずは御礼まで。
    あらためて、ありがとうございました<m(__)m>
  • いえいえ!

    線引きが難しい問題ですよねえ・・。リスペクトが感じられればよいのですが、対応を見る限り、まあ、アレですよね。

    ただ本件とは少し逸れますが、Evelynさんが本文で語られていたような現在の土壌(人気作は出ても傑作は生まれづらい状況)は私も危惧しております。

    陰ながら応援しております、頑張ってください!
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