• 異世界ファンタジー

ライラと『私』の物語 第三部 あとがき的な何か





 【※第三部までのネタバレを含みます】



 こんな所まで読んで頂き、ありがとうございます。作者のGiGi(ジジ)と申します。




 いやあ、作者の頭ですらパンクしそうになった第三部、いかがだったでしょうか。

 最初はここまで人数集まる予定ではなかったんですけどね……全ては『厄災』参戦の影響により、敵の頭数を増やさざるをえなかったことに起因します。

 第二部のあとがきで触れましたが、当初、わだかまりを抱えたまま莉奈と誠司は戦いに臨む予定だったんです。その展開の場合、ルネディとメルは残念ながら参戦しません。

 そして、誠司はケルワン側、莉奈はマルティ側で戦うといった構図だったのですが——はい、見事狂いました。

 と、これが『作者が苦しむこと』になった理由です。(しかもそれは第四部まで引きずってしまうという……)


 それでも最初は中盤で提示した五十頭のつもりだったんですよ。それが、書き進めるうちに「足りねえ!」ってなってしまいまして、結局、百頭討伐に……ごめんよ、冒険者たち。


 更に、それに付随してやたらと新登場のキャラが出てしまうことになりました。

 作者は執筆するにあたり、何処かで目にした「読者は作者の想定よりも登場人物を覚えていない」という事を常に肝に銘じております。

 なので、特徴付けや登場時の地の文などは細心の注意を払っておりますが……それでも多すぎですね。先行して出してしまったキャラも多々おりますし。反省。

 と、せっかくご登場頂いたからには、作者の大好物である展開をやらせていただきました。

 それは、『誰か一人欠けても勝てない戦闘』です。

 わかりやすいチートがない本作品。裏テーマは『役割』となっております。

 彼ら彼女らは、ええ、作者の想像以上に頑張ってくれました。それぞれが自分の役割をこなし——概ね、先述した展開は書けたんじゃないかなあ、と思っています。

 なお、今回登場したキャラは全員がなんらかの形で再登場いたします。万が一お気に入りのキャラが出来てしまった方は、どうぞご期待下さい。


 さて、順番は前後してしまいましたが、なんといっても今回の目玉は、初登場の『グリム』ですね。

 執筆前の段階から、今か今かと登場を待ち望んでいた彼女ですが——

 ——はい、ここで毎回恒例の、作者のびっくりポイント。

『グリムが東の旅についてきた』

 何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、当初、彼女はお留守番の予定でした。

 まず、構想段階ではグリムの役割はカルデネポジションでした。

 しかしカルデネの登場により、とりあえず彼女と一緒に研究させるつもりだったのに東に付いてきてしまうとは——まさか作中で一番、勝手に動くキャラだったとは思いませんでしたよ、ええ。

 ついてきてどうすんだ? と思いながら執筆を進めましたが……まあ、作者の想像を超えた動きを見せること見せること。さすがは元AI。「そう動くんだ!」と度々作者を驚かせました。



 そんな感じでキャラの大幅に増えた第三部。ここらでネームドキャラのまとめを作ったのですが——その数、約四十。

 ……あれ? 二十人くらいだと思ってたのに……本当、申し訳ありません!

 はい、それでキャラの名付けに関してですが……お気づきの方もいるかと思いますが、魔族の名前は星、主に準惑星や衛星からとっております。

 しかし『厄災』の名前みたいに何か物語に絡む訳ではなく……ええと……なんとか理由付けをするならば、本来、元の世界では星の名前にする習慣が、こちらの世界では魔族の名前になっているという所でしょうか。無理矢理だな、おい。

 なので、ご都合主義ではございますが、その点は気にしないで頂けると助かります。



 という訳で、こんなノリの作品に付き合って下さっている皆様にお礼の方を。

 この作品を読んで下さっている全皆様方、ブックマーク、評価、いいね、フォロー、星を入れてくださった皆様方、それにそれに、PVを後押しして下さっている方皆様全員に、引き続き厚く御礼申し上げます。

 投稿当初から比べると沢山の方に見て頂き、PVも底上げされ、さらには励みになる応援も頂いたりしております。

 投稿当初は「完結までに5万PV行ったら嬉しいなあ」などと思っていたのですが、各サイト累計とはいえ達成目前——

 なんかもう、モチベーションだだ上がりです。頑張って執筆するぞー! なのですが。

 ちょっと訳あって執筆が滞っておりました。ストックは七万文字程度あるのですが……またしばらくは隔日投稿で、ストックをもうちょっと溜めることになります。ので、楽しみにしている方がいらっしゃったら地面にめり込む程の土下座をしたいです。本当にごめんなさい!


 さてさて、ここらで少し先の展開の方向性をば。

 次の第四部、そして第五部は、物語全体の流れ的に、皆様の想像しているような展開になると思います。それはもう、今までと変わらない掛け合いメインのゆるやかな展開で。

 逆に言えば、物語が大きく変化したら終盤に向けての助走が始まったと思って下さい。これ、この段階でしか言えないんです、訳わかんなくてごめんなさい。謝ってばっかだな。

 
 はい、それでは気を取り直して次回予告!



 それは部屋の片隅で、一人の女性の感じ取った、とても小さな不穏な予感——そんな終わり方を見せた第三部。

 誠司とライラは出会えるのか。その一連の騒動がもたらした結果とは。

 そして、トロア地方に世界最強の魔術師が立ちはだかる。

 果たして莉奈の選択は——。





 ——どう、家族ごっこは楽しかった?





『友情が絆を結ぶ第四部、レザリアの頭にキノコが生える王道(?)ファンタジー』


 引き続き、お楽しみくださいませ。


 2024年 1月 28日 GiGi




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