• 異世界ファンタジー

ライラと『私』の物語 第四部 あとがき的な何か






【※第四部までのネタバレを含みます】




 こんな所まで読んで頂き、ありがとうございます。作者のGiGi(ジジ)と申します。



 はい、という訳で無事、第四部も完結いたしました。わー、パチパチ。

 いつもなら執筆するにあたり、3行ほどのプロット(?)を書く作者ですが……

例【第一部 転移する エルフ誘拐 街へ行く】

 【第二部 異世界テンプレ 南の魔女 誠司対莉奈】

 【第三部 グリム 東の魔女 なんか来る】

 ……今回、第四部のプロットはというと、

 【第四部 ジョヴェディを何とかする】

 はい、これだけでございました。恨むぞ、過去の自分。

 ちなみに個人的な好みになりますが、作者は紙ベースで一冊あたり350〜500ページほどがちょうどいいと感じており、本作品も毎部、そこら辺の文量で着地するように執筆しております。

 しかし今回はプロットがプロット、「ジョヴェディ倒すだけだし、第四部は短めになるなあ」なんて思いながら執筆していたのですが……終わってみれば他の部と変わらない文量。どうしてこうなった。

 まあ、その甲斐あってか、賛否ある展開かと思いますが『禊』というキレイな着地点に辿り着けたのは幸運でした。この後の話の整合性を取る上で、理想の形に収まりました。後述します。



 さて、ではまず、恒例である作者のビックリポイントいきましょうか。


『ルネディとメルが弾けた』。

 
 はい、予想外でした。そんな予定ありませんでした。

 いや、でもだってジョヴ爺、口では「小童」とか言っておきながらめっちゃ警戒してるんですもん、あの二人のこと。

 当初、第三部の火竜戦で、実力がありながらも目立った活躍を書いてあげられなかったセレスとマルティは今回活躍させる予定ではありました。

 それでもマルティに関しては、砂をレーダー代わりにしてジョヴ爺の姿を炙り出す程度だったんですよ。それが覚醒してしまうとは。

 そして、あんな活躍を見せてしまうとは……少し本文を引用して語らせてもらうと、こんな感じです。


『しかし、作者とジョヴェディは気づいていない。

 砂に有機物が混じったものが土である事に。

 その大元の砂を操られては、自身の土の能力が存分に発揮出来ないことに。

 真っ先に潰すべきは、ルネディでもメルコレディでもなく、マルテディだったことに——。』


 相性抜群じゃねーか。本来なら莉奈達、もうちょっと追い詰められながら戦う予定だったんですけどねえ……まあ、結果オーライです。



 他にもビックリポイントは多々あるのですが、そもそもが参加メンバーすら決めてなかった中で書き進めていた第四部。

 妖精王の参戦も考えていなかったですし、旅エルフのダイズさんは参戦の方向で考えていたりもしました。

 さらに大前提として、おい、グリム。何で今回も付いてきてんだよ。といった具合で。


 では、この物語執筆開始当初の想定をば——。


 第二部、メルコレディの一件で気まずくなってしまった莉奈と誠司。その不信感は、第三部にて誠司が魔女側、莉奈が『厄災』側に付くことによって決定的なものになってしまう。

 ぎこちない二人。そこに『厄災』ジョヴェディ出現の知らせが入ってくる。

「——莉奈、君が何とかしたらいいんじゃないか?『厄災』を丸め込んで手懐けてしまえば。いつものように」

「……わかったよ。今までありがと」

 決裂する二人。そして莉奈は一人、魔女の家をあとにする——。



 ……うわぁーー、書きたくねぇーー! 

 しかし第二部での初クエストの時に妖精王のところでルネディに会わなければ、このルートを辿っておりました。

 そして周囲に諌められた誠司が、ジョヴェディと戦闘中の莉奈&『厄災』達と合流。そこで莉奈&『厄災's』に謝罪し、和解する流れだったのです。

「——もう、大切な人を失うのは、嫌なんだ!」

「……聞こえた! もう一回言って!」

「キャー、告白? 告白!?」

 その後『魔女の家』の皆も合流し、状況は好転。誠司とライラの入れ替わりの秘策も発動(第三部にて登場した、誠司が飲まされた『即効性はあるけどすぐに目覚める睡眠薬』です。もう使う機会ないなあ……死に伏線になってしまいましたね)。

 そして最後、グリムの『クラウド』で追い詰められたジョヴ爺は、ヘザーの方をチラリと見て、

「……フン、やはりエリスだ。エリスを連れてこい。ワシはいつまでも待っておる」

 と言い残して姿を消してしまいます。と、こんな感じ。



 しかし蓋を開けてみれば、グリムが最初からいたことにより誠司が来る頃にはだいぶ優勢になっていました。

 そこで追加されたのが、完全決着の後に行われたエクストラバトル『禊』だったという次第です。

 ただ、禊いでデレてしまったジョヴ爺のおかげで今後の展開はかなり作りやすくなりました。彼には重要な役割が与えられております。その時をお待ち下さいませ。




 と、こんなフラフラした作品に付き合って下さっている皆様に恒例のお礼を。

 この作品を読んで下さっている全皆様方、ブックマーク、評価、いいね、フォロー、星、ポイントを入れてくださった皆様方、それにそれに、PVを後押しして下さっている皆様方全員に、引き続き厚く御礼申し上げます。

 第三部のあとがきでは「累計5万PV目前!」とかはしゃいでいましたが……今回、累計10万PV達成いたしました。感謝してもしきれません!

 完結まで想定ではあと半分ちょいですか。最後の1ページを読んだ時に読み続けて良かったと思える、そして、繰り返し読むことによって新たな発見がある作品を目指しております。是非、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。



 さて、それではそろそろ次回予告。


 ヘザーの身体を直すために北へと向かう一行。

 帝都ブリクセンでは、『北の魔女』を始めとした新たな出会いが莉奈達を待ち受ける。

 そして、当時北の地に現れたという『厄災』ヴェネルディ。果たして彼は姿を現すのか——。


『『最弱』が『最悪』を呼ぶ第五部、ついにレザリアが旅に同行する王道(?)ファンタジー』


 引き続きお楽しみ下さいませ!



 2024年 4月 30日 GiGi



2件のコメント

  • 先ほどは、評価して頂き本当にありがとうございました。

    カクヨム以外のアカウントは読み専をしているので、
    なろうの方ブックマークをさせてもらいました。

    なので、ゆっくりとですが読み進めていきますね。
    因みに、創作アカウントは大抵全アカ登録しているので、希望があればいつでも言って下さいね。
  • >🍀みゆき🍀さん

    こちらこそ本当にありがとうございます!

    いえいえ、読んでいただけることこそが作者の冥利、もうそれだけですごい嬉しいです!

    私もゆっくりとですがみゆきさんの作品を楽しませてもらっております。お互い頑張りましょう!
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