新作「シャーク・サッカー」(10000字弱)が完結です。読む前におおまかな内容を知りたい方もいると存じますので、こちらに少々書きます。
本作では、海洋生物の力を持つ主人公が、トラブルシューターとして海を越えた活躍をします。海洋といったらラヴクラフトという連想もありますが、彼の人種差別を含む価値観を21世紀にそのまま持ち込むことは難しいです。
そこで、本作は、悪役になるインスマス人(深き者)を連想させる者を善玉に据えるという「転倒」を行ないました。マイノリティでも堂々と生きられると、いうことをエンタメの衣につつんで伝えることが狙いです。
ちなみに、ご存じの方も多いと思いますが、シャーク・サッカー(コバンザメの意)という名前は、Shark(悪党の意もある)をSuck(邪魔する)者と、いう洒落です。