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  • 異世界ファンタジー

『ティアドロップ;オンステージ』のご紹介。『こぼれ落ちた涙の先。いつかと向き合う、私の話。』

『だいこん』様の作品です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330654035181680

心に傷を負った元アイドルな黒髪ロングの女性主人公が、異世界に転移し、そこで出会う仲間たちと触れあい、絆を深めていく中で、自分の傷と向き合っていくお話しです。

仲間たちと、お店を経営したり、いわゆる冒険者ギルドの依頼をこなしたりするんですが。
その仲間たちはみんな個性的で魅力的。

例えばゴスロリの自動人形(オートマタ)な可愛い女の子は、普段はカフェで美味しいパンケーキを焼く名人だけど、ギルドの依頼で戦闘になるときは、チェーンソーを振り回す!

はたまた、謎めいた銀髪イケメンくんは普段は寡黙だけど、戦闘でも寡黙、でもなんか知らんけどめちゃくちゃお強い。なにやら重大な秘密を抱えているご様子。

ほかにも、一見、陽気で人当たりはいいが、どこか闇を抱えるオタク系女子や。
常に一升瓶を片手に、放浪生活するギャンブラー女子などなど。

とにかく一癖も二癖もある人らばかり。

この作品のすごいところは、これだけ登場人物が多いながらも、サブキャラの造形が深く作り込まれてるところです。

適当に作られたキャラがいなくて、みんな人として厚みを持って描かれ、活き活きと動きます。

そして、みんながみんなそれぞれの人間ドラマを抱えてる。

各章ごとにそれらサブキャラ一人一人のドラマにフォーカスがなされ、抱えてる問題を解決していくのが、基本的な物語の流れです。

仲間たちが、それぞれの事情に互いに寄り添って暮らしていくなかで、理解を深めあい、絆を紡ぎ出していく。

そんな温かな人間関係が、少しずつ作られていく中で、主人公の元アイドルが自分の居場所を見つけ、自分の傷と向き合っていく――優しさに溢れた物語です。


作者のだいこん様は、シーンごとの雰囲気を描き出すのが、すごく得意な方なので、
物語で描かれる人間ドラマの良さが、めっちゃ引き立つんですよね。
まさに作者さんの持つ強みを最大限に活かせる作風なのではないかと感じました。

そして、この作品にはバトルシーンも多数あるわけですが。
そんな文章力ツヨツヨの方が、バトルシーンを書いたらどうなるか?

そりゃもう、ガッチガチに作り込まれた熱いシーンになりますよ。

でもバトル描写は『格好いい』というより『華麗』といったほうが適切かなという、華のある雰囲気なのも特徴です。

アクションの描写がひたすら綺麗なんですよね。

個人的には少年漫画風というより、少女漫画風の絵柄で脳内再生される作品です。



こんな方にオススメ

:深く作り込まれた個性的なキャラが、それぞれ抱える人間ドラマを味わいたい。

:少女漫画的な雰囲気の、お店経営や日常シーンの掛け合いを楽しみたい。

:派手で華麗なバトルも見てみたい。

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