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  • 異世界ファンタジー

『想像を超えた最強の存在の余暇と遊戯に重きを置いた魔王の生活と世界介入』のご紹介。

ThinkingExperimenter様の作品です。

作品URL
https://kakuyomu.jp/works/16817330649412531751


この作品はこれまで紹介してきた、どの作品とも類似しない変わり種なんですね。
というのも、この作品のジャンルをどう定義するか考えてみると、次の一言しか思いつかなかった。

神話。

小説というより神話という雰囲気なんですね。

日本で言えば古事記の日本神話における、国産み。
ギリシャ神話で言えば、原初の神、ガイアの伝説。
聖書で言えば、世界創造を描いた創世記。

それぞれテイストが違う神話なんですが、本作品はそれらの要素を強く感じさせる内容となっております。


主人公はずばり世界の創造主、つまり神様ですね。
これがとってもお暇を持て余してらっしゃいまして、神の遊び、を始めることにするのです。

古今東西で神話における神様の遊びってだいたい決まってるんですよ。
そう、自分で作った世界にちょっかいだしちゃうんですね。

本作の神様も同じくなムーブを見せてくださいます。
ちょっと旅行に行ってくる感覚で、遊びにいっちゃいます。

理由はとくになし、暇だから、以上。
潔いくらいの道楽人として神様は描かれるのが面白い。

そうして、潜り込む世界は、いわゆるファンタジー異世界。
しかも、なんかこの世界、やたら物騒で、なんか魔王と呼ばれる存在もいっぱいもいる。

そこでダンジョンを作り、魔王の一人となってこれを運営してみたい、というお茶目な夢を、神様は叶えるです。

そうして探検に来た冒険者たちが、どんな立ち回りを見せてくれるのかなどと、ワクワクしてたんですが……。

誰も来てくれない!

で、寂しくなっちゃうんですね。
神様のくせに、お茶目さんです。

最初はあくまで、普通の魔王の一人として、こっそり世界に潜り込む程度のつもりだったんですが、誰もダンジョンに来てくれないのが寂しすぎて、全能の神としての能力を使い、全知的生物の記憶に自分のダンジョンの記憶をすり込んで宣伝するとかいう荒技をやりだすんですね。

神話の神様にありがちな、我が儘ムーブが可愛いんですが、世界の人々にとっては、たまったもんじゃない。
いきなり身に覚えのない記憶がすり込まれたせいで大混乱。

この騒動は魔王業界(いっぱい魔王はいる)にも波乱を呼び起こすことになり――。


と、暇すぎてお茶目なムーブをする神様が、いろいろやらかす神話になっております。



こんな方におすすめ

:神話の神様にありがちな、我が儘ムーブを堪能したい方

:人間くさい可愛げありまくる神様を拝みたい方

4件のコメント

  • ありがとうございますm(_ _)m
    面白そうなので作品フォローさせていただきました!m(_ _)m

  • 私が創作した小説作品を紹介してくださり、ありがとうございます。

    個人的には、できるだけ人間の視点を排除し、超越的な視点を取り入れて小説を書いています。


  • かごのぼっち様

    唯一無二の個性派作品でございます。
    文体も聖書の翻訳っぽい雰囲気っていう尖りっぷりです。
  • ThinkingExperimenter様

    神話で人間と神が絡むときって、神視点で神の論理が描かれたとしても、多くの場合は人間の価値観を基準で描かれたりしますよね。

    最初にこの作品を読んで感じたのは、そこが意図的に廃除されてることでした。

    徹底的に神視点・神の価値観だけでお話しが語られるていくのが、神話としても新しいですね。
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