ふくじんづけ様の作品です。
URL
https://kakuyomu.jp/works/16818093076133055486王道のボーイミーツガールなファンタジー冒険活劇でございます。
舞台は遙か古い時代に栄えた文明が滅び去ってから千年後。
その旧文明の危険な遺跡から、貴重な遺物を発見し、持ち帰ることを仕事とする者たちが、ルインズエクスプローラー と呼ばれてました。
いわゆる冒険者ってやつですね。
魔法による文明が発達しており、それを利用した銃器などが流通しています。
主人公の少年アルはルインズエクスプローラー の一人です。
なんでそんな危険な仕事やってるのかといえば、人買いに売られてしまった妹を買い戻すためなんですね。
めっちゃ苦労人です。
ある日、彼は遺跡に封印されるように眠らされていた少女を発見します。
どうやら、千年間も保存されていた古代文明人の生き残りのようなんですね。
物凄い貴重品です。
人生、三十回周くらい遊んで暮らせるほど価値のある発見。
もしこの少女をしかるべき政府機関に引き渡すようなことをすれば、妹を千人くらいは買い戻せる報酬が手に入るだろうが……。
ところが、事はそんな個人的な事情を超えた次元にあったんですね。
なぜなら、この古代人の少女は、この世界の成り立ちそのものの秘密の鍵となる存在だからです。
千年前に滅びた文明の謎。
その文明はどうやら、我々の地球の人類文明らしいことが示唆されてたり。
今生きているアルたちのような、魔法を使える人間は、どうやら古代人の少女とはまったく違う生物、人間のように見えるが明らかに人間ではない別の生物であること。
なぜそのような人間ではない人々が、今現在、地上を支配しているのか。
それらの世界の全ての秘密を解き明かせるかもしれない存在が、古代人の少女だったわけです。
と、世界設定はなんていうか、風の谷のナウシカとかラピュタ的なテイストを感じさせてくれる部分があって、そういうのが好きな人に特にオススメできますね。
冒険者というようなファンタジーの設定はネット小説のお約束を踏襲してたりして、ジブリっぽい世界観で描かれる王道ネット小説という読み味の作品です。
本作の特徴の一つとしてあげられるのは、特定の分野に偏った非常に凝った設定についてです。
作者さんご自身で紹介文に書かれていますが、ぶっちゃけガンマニアなんですね。
作中で使われる兵器についての設定や、描写がマニア感あふれる愛情によって描かれてるんです。
何を隠そう私もその属性を持つオタク。
以前から、ロボオタクと公言してきましたが、ロボオタというのは高確率でミリタリーオタクとしての属性も併発してるものでして、私も例にもれずそれなんですね。
初めて書いた小説もガッチガチの戦争もの文学っぽいものだったりする人間。
サバゲーに使う装備に数百万円くらい使って、毎週のようにフィールドに通ってたような人間です。
そんなわけで、その手の設定語りがあると、食いついちゃうんですね。
本作のコメント欄でも、喜びいさんで、きもい長文コメントをぶちかましまくってるのは内緒です。
こんな方にオススメ
:ジブリっぽい世界観の冒険譚が読みたい
:ガンアクションが丁寧に書かれた作品が好き