• 二次創作

後書きⅡ サーバルキャットについて

 言わずと知れた『けものフレンズ』お馴染みの主人公!
 一人のトモダチのために『幸せな世界』をぶち壊すという決意を固めた、本作のヒーローです。サーバルを守るために世界を敵に回したかばんと似ているのに、ベクトルは全然違うのがポイントですね。

 決意の狂気は『目的を完遂するためにどんなことでも行う』と『一度固めた決意は絶対に折れない』というのが基軸になります。
 本編の初期では『かばんは間違っているから、トモダチとして止めるためにかばんを殺す』という形で現れており、言うなれば、下手をすれば目的と手段が入れ替わってしまうタイプの決意の固め方です。
 もう一つは、それを維持する強靭さ。こちらは本編の第六章を思い出していただければ分かりやすいはずです。因みに作者はサーバルより先に『Version_Alter』の博士の「何故お前は生きているのか」で折れそうになりました。
 余談ですが、この時のサーバルの『見方』の変え方がおそらくこの小説を書ききる中で一番苦戦しました。アンチスレなど参考にしてもサーバルに関しての叩きコメントなどほとんど見かけず、本当に非の打ち所がない性格で頭を本気で抱えたのは今では良い思い出です(血涙)。ですので本編で『かばん』が言っていたのはこじつけに近いです。すみません。作者の頭ではアレが限界でした。
 もう一つ彼女を描く上で難航だった点は、シリアス状態の話し方や態度です。アニメでは元気いっぱいな姿が目立ち、追い込まれたときの描写が少なかったため『こういう時サーバルはどう対応するんだ???』と逐一頭を傾げながら書いていました。少しでも皆様の中にある『サーバルキャット』に近づいていたら幸いです。

 さて、次はサーバルの能力、というよりはフレンズの能力『野生解放』についてです。
 アプリでも登場し、アニメでもヒグマの口から語られたこれ。本作品では助手の発言から『フレンズの、動物としての野生部分を解放する』という意味で使用しております。そしてそれにはサンドスターを大量に消費し、すればするほど元の動物に近づくため、凶暴性が表出する危険性を持ちます。
「あれ、一期アニメ本編でしていなかったっけ?」という声も聞こえてきそうですが、アレはどちらかといえばヒトの部分を解放していると考えております。『野生解放』ならぬ『理性解放』、または『知性解放』……みたいな。
 サーバルは野生解放の仕方が下手くそなため、『野生解放』したら最後暴走みたいな状態になり、戦闘力は跳ね上がるが少しの時間しか持ちません。簡単に言うと、めちゃくちゃ強くなるけどバカみたいに燃費が悪くなるのです。例えるなら『運動に慣れてないやつは体力の管理が下手くそで、最初に飛ばして後半バテる』みたいな感じを想像していただければと思います。

 本編ラストにて全世界全員と共鳴したことで変化したアレについてですが、造形はまんま『EXサーバル』で、戦闘能力はどのフレンズよりも上です(まぁ全フレンズの力を借りれるので当然っちゃ当然なのですが……)。
 なおこの時のサーバルの知識量も膨大なものになるのですが、これ、いうなればインターネットを使って情報を引っ張り出しているような状態なので接続が切れる=元のサーバルに戻るとそこら辺も一緒になくなります。例にすると、難しい漢字、見たことあるし、ぼんやりと造形も浮かぶけど、正しく実際に書ける人って結構少数ですよね。
 そういうことです。

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