「あ~無いな~」
「何が? ★が? それともPVが? 或いは才能? 知識? センスが? もしかしてお金? 余命もそんなに残っては――」
「余命はまだある! そんなにおじいちゃんではないからね! 他の指摘については否定しないけど……」
「でも、偉そうに『おじいちゃんではない』とは言えないんじゃない? 家に帰って来ると、すぐに『ぐでたま』みたいにダラッとしちゃうんだから」
「そうなんだよ。俺に無いのはズバリ、エネルギーなんだ!」
「…………」
「仕事から帰って、ご飯食べて、風呂入って、歯磨きして……平日はそれだけでもうエネルギーの大半が消費されてしまう。もちろん、俺より過酷な環境で書いてる人は山ほど居ると思うけど、いかんせん俺のアラフォーボディの性能ときたら――」
「そうやって限界を決めるのは自由だけど、求めないものはどうやっても手に入らないわよ?」
「…………」
「朝起きたら突然マッチョになっていた。そんな現実があると思う? あなたに体力が無いのは、エネルギーが無いのは、それを得るための努力をしていないから。『エネルギーねぇな~』と呟きながら、寝っころがってぼーっとテレビを見ているあなたに、突如エネルギーが漲ったらおかしいでしょう? 現実は妄想や小説とは違う。日々継続した努力を重ね、少しづつ器を広げてそれを手に入れるしか方法はないの」
「ですよねぇ~」
「……そんなノーテンキな返事を返せるあなたは、とっくにナーバスからも抜け出してる。だったら、無いエネルギーを総動員して毎日書く習慣をつけるくらいのことはできるでしょう? 絶対に最後までやり抜くと決めたのは、あなたなのよ?」
「うぐっ……」
「大丈夫。よほどの高望みをしない限り、それはあなたにも手に入る。あなたはただ心からエネルギーを求め、それに見合う努力を続けるだけでいい。そうすれば、きっとあなたもなれるわ……松岡修造のように!」
「いや、松岡修造は目指してないから。それに、あそこまでのエネルギーは必要ないし持て余す。……ただ、目標もなくダラダラやってたら、ダメなのは俺も分かってる。最低1週間に2話投稿を目処に気合を入れ直すよ」
「……2話? 少なくない?」
「いや、今書いてるところもそうなんだけど、ところどころ修正の多いところがあって思わぬ停滞を余儀なくされる。だから、念のため設定は少な目に。調子が良い時は前回のように一挙5話投稿とかもするつもりだし」
「でも、それを楽しみにしてる人がいないという現実を、あなたが気にしなくなって本当に良かったと思うわ。ウフフフ」
「そ、そうだね……アハハハハ」
「ウフフフフ……」
「アハハハハ……」
(って、そんなわけ、あるか~いっ!)