チュン……チュンチュン……

「……朝か。ようやく今日から新たな年が始まる。あと2ヶ月ほどでカクヨムも一周年を迎えることだし、無事に節目を乗り越え今後も継続できるよう、俺も気合いを入れ直して――」
「ちょっと」
「え?」
「寝言にしては、あまりにハッキリした口調に聞こえるけど?」
「それはそうだろう。寝言どころか、俺の意識は完全覚醒状態なんだから」
「だとしたら、覚醒し過ぎてぶっ飛んじゃったのかしら? まさかとは思うけど、変な薬をやってるんじゃないでしょうね」
「ちょっと待ってくれ。巷にそんな話が溢れている昨今、言っていい冗談と悪い冗談が――」
「くどい!」
「ドビクッ!?」
「回りくどい! あなたのペースに合わせてたら話が一向に進まない。頭の中は未だに正月気分みたいだけど、あなたいったい今がいつなのか分かってるの?」
「いつなのかって……!? まさか、もう元日は過ぎてしまったのか!? 小説の更新を阻む何者かの企みで、俺はコールドスリープさせられて――」

ゲインッ!
※誰かが殴られた音

「て、アホか~い!」
「いててて……そう興奮しないでよ。単なるツカミネタなんだから」
「誰の心も掴んでないから私は怒ってるの! こんな下らないことに文面をさく前に、更新を休んでいたこととか、プロローグ冒頭に追加した文章のこととか、説明しなくちゃならないことが幾らもあるでしょう!?」
「…………」
「…………」
「いや。そこはとりあえずスルーしよう」
「ええっ!?」
「ここに書いたルールを幾度となく破ってきた俺が、今さら何を言ったところで、しょせん戯れ言に過ぎない」
「……確かにそうね。そこにどんな正当性があろうと、今さらの言い訳誰も聞く耳持たないわね」
「うぐっ……と、とにかく、そういうことだから、俺は過去を振り返らず未来に進むことにしたんだ」
「馴染みのお客に見放されたから、新規開拓に励もうというわけね」
「うぐっ……いや、呆れて誰もいなくなったのは確かだろうけど、だからといって新たな読者を獲得しようとも思ってない。それ以前に、俺にはしなくちゃならいことがあるから」
「…………」
「それを言葉にするつもりはもうないけど、1つだけ言っておかねばならないことがある……」

物語の続きを待ってくれてた方の期待を裏切ったことを、心より深くお詫び申し上げます。

「心配しなくても大丈夫。誰もあなたに期待なんてしてなかったから」
「とは思うけど、途中で止まると知ってたら誰も読み始めなかったかもしれないし、ケジメとして謝罪は必要だと思う」
「……それで? 今度はちゃんと最後まで書き終えられるの?」
「それは分からない。だって……だって、未来はまだ決まってないんだから!」
「…………」
「…………」
「断言をはばかったのは分かるけど、煮え切らないイラつく答えね」
「うぐっ……だとしても、それが現状の俺のポジションだと思う。人知れず投稿を再開し、人知れず完結させれればいいなと思ってる……」
「ちょっと待って。もしかして、すぐに再開しないつもりなの?」
「そうしたいのは山々だけど、まだちょっとできそうにないんだ」
「あ~。ネタフリしたばかりだから、それを皆に楽しんでもらおうというわけね……って、どアホ! 一刻も早く再開しなさい!」
「いや、急いては事を仕損じる。遠回りしてゆこう。それが本当の近道だから」
「近道じゃない! あなたの遠回りは目的地からどんどん遠ざかってゆくだけよ! だったら何を報告しにあなたはここに戻って来たの!?」
「…………生存報告?」
「そんな報告、いらんわ~~~~~~~~~~~!」