「なるほど、そういうことだったのか。自分に★がついたことがなかったから全くシステムを把握してなかったけど、★を貰った人は誰が★をつけたか分かるシステムになってたのか」
「貰った人だけでなく、誰が見ても分かるようになってるみたいだけど? そういうところが猪突猛進だと言っているの。まあ、あまりの手応えのなさに、自分には関係のない機能と思ってた気持ちは分かるけど」
「それにしても、意外な人が付けてくれた。あの人は掴みがマズければ読まないスタンスのようだったし、そのアドバイスを参考に、冒頭部分に手を加えようとまで思っていたのに……」
「ところが、どう手をつけていいか分からず、途方に暮れてテンションが下がっていたのにね」
「それにしても、公開している話数まで通読した形跡が2人分ある。あと1人はいったい誰なんだろう?」
「それが分かるほどPVが少ないという悲しい事実は置いといて、こんなことならもっと頑張って話数を投稿しておけば良かったと思ってる?」
「そうなんだ。今の段階ではまだ何にも始まってない。これで★を付けてもらえたなんて、なんだかおこがましい。もっと大急ぎで執筆作業を進めなくては!」
「そうね。一度読んでくれた人たちが、また立ち寄ってくれるとは限らないけど、今後足を踏み入れて、最後まで読んでくれるボランティア精神あふれる人たちのためにも『誰も来ないからゆっくりでいいや~』的な感覚は捨てなくてはならないわね」
「うぐっ……」
「あなたの回りくどい小説は、概要を把握するまでに、少なくともまだ30万字を要する。下書きがあるとはいえ、過去に書いた無残な内容だから修正部分もかなり多いし、2~3回見直した程度では十分じゃない。あなたの能力の低さがそれに拍車をかける」
「分かってる。それでも迅速かつ丁寧に、公開できるよう頑張るよ」
「……ところで、このタイトルはいったいどういう意味なの? まさかこれを機に、いっぱい★が付くだなんて勘違いしてないわよね?」
「いや、そうなったらいいな~とは思うけど、初めて★も貰えたし『頑張って行こう!』という俺の気持ちの現れだよ」
「……本当かしら? 妄想だけに支配されてしまってはダメよ。現実的な視点との両輪でなければ、物語は成立しないんだから」