「とまあ、冷静になって少し『カクヨム』内を徘徊してみたんだけど、そこには俺のような問題児のための、適切で愛情溢れるアドバイスがごろごろ転がっていたよ」
「……その前に1つ、あなたがとても大事なことを忘れてる事実に気づいてる?」
「……なんだろう?『ダイヤモンドは砕けない』の録画予約のことかな?」
「だとしたら、その録画デッキを私が粉々に砕いてあげる。そして、あなたに告げるセリフはただひとつ。……いっぺん死んでみる?」
「それは少女のセリフだよ。おばさんの君が言っても――」
「オ・バ・ハ・ン!?」
「いや、おばさんと言ったんだよ。確かに関西人の君はおばさんでなくて――」
「待って!」
「……?」
「どうしてあなたは、会話をすぐに笑いの方向へ導こうとするの? しかも、訪れたすべての人にスルーされてる現状を考えれば、このくだりが受けているとは到底思えない。スベッているのよ。あなたはスベッているの!……私まで巻き込んでね」
「……ゴメン。お笑い番組を見て鍛えてたつもりなんだけど、何にも見に付いてなかったんだね。いったい俺は何を勉強して――」
「どこを反省しているの!? というか少し黙って。あなたが喋れば喋るほど論点がズレてゆく。そして、その回りくどさが、あなたが受け入れられない理由でもある」
「…………」
「はあ~。私が聞いてるのは、なぜ近況ノートを再開してるのかってこと! どこにあなたのフォロワーがいるの? ついに幻覚が見えるくらい精神がイカれてしまったの?」
「違うよ。確かにあの約束は覚えてる。覚えているけど……それに応じたつもりはない」
「……なるほど。そう切り返してくるのね」
「いやいや、もちろんこの場を不満の捌け口にするつもりはないし――って、ちょっと待って!」
「言い訳なんて聞きたくない。どれほど取り繕ったところで、あなたの軽薄さが増してゆくだけなんだから」
「違うんだ。PVが……PVが劇的に増えてる!」
「劇的に増えて62という、悲しい事実は気にしなくていいの?」
「しかも……しかも★がついている。俺の小説に★がついている!」
「よっぽど嬉しかったのね。会話が成立していないわ。まあ、あなたが嘘つきだってことは分かってたし、許可なく再開したことは不問にするけれど――」
「この人が俺に★を……いったいどういうことなんだ!?」
「そのノリが受け入れられない理由だってことに、まだ気づかないの?……長くなり過ぎたから、次回に続くということで」