現代パートと過去パートが入れ替わり立ち替わり出てくるこのシリーズですが、今回はあれです、Ogre Battleとフィオレンティーナがはじめてアルカードのベッドで(ひとりで)夜を過ごしたときに見た夢の内容の、ちょうど中間にあたります。
Ogre Battleでオスマン帝国の将ルステム・スィナンを討ち取り、同時に後詰の兵力の攻撃で味方も散逸、仲間と合流出来なかったヴィルトールは単身ブカレシュティまで戻ってきたのです。
つまりこのあと、ラルカちゃんはヴィルトールに硬くてごつごつしたものをぶち込み、首を刎ねられるわけですね。
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これだけではなんなので、俺の小説の書くときに気をつけてることをいくつか。
ケーキ屋に並ぶカツ丼のコツなので、あまり役に立たないかもしれませんが。
◎◎は~した。
◎◎が~した。
◎◎が~する。
(主語無し)~する。
基本的な文章構成はこんな感じです。で、文末が過去形の文と現在形の文は交互にする。例外は間に科白や説明文をはさんだとき。
◎◎は~は基本的に、そのとき視点になってる人物の行動。俺の小説は基本的にアルカードならアルカード、フィオならフィオの一人称の視点になってるので、その視点の人物が取った行動もしくはその結果です。
◎◎が~した、もしくはするは、主観の人物から見た別の人物の行動及びその結果。過去形もしくは現在形。
アルカードが~すると、グリゴラシュは~した。みたいに、普段なら二文にわけるものを一文に組み込む例外もありますが。
主観無しで現在形のときは、基本的には視点になってる人物の行動もしくはその結果。
◎◎は~するという書き方はしません。
アルカードは小さく舌打ちを漏らし、振りかぶった塵灰滅の剣を飛び込んできたキメラの肩口に叩きつけた――キチン質で形成された強固な外殻が音を立てて砕け、声帯を持たないらしい蟹に似たキメラが扉状の第三顎脚を悶絶する様に何度も開閉させる。
小さく舌打ちを漏らし、振りかぶった塵灰滅の剣を飛び込んできたキメラの肩口に叩きつける――キチン質で形成された強固な外殻が音を立てて砕け、声帯を持たないらしい蟹に似たキメラが扉状の第三顎脚を悶絶する様に何度も開閉させた。
こんな感じで。~をした、その結果こうなる、~をする、その結果こうなったという感じです。
一文につき、基本は読点は一回だけ。多くて二回。説明文のときには例外が多いですね。
あとはなんか投げつけたりしたら、それがどこに飛んでったとかも書く様にしてます。
役に立ちそうですか? そんなわけないですね。