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【うーむ】微妙。

 ディ・オブ・ザ・ディシジョン3という映画のDVDを買ってきました。といってもレンタル落ちをAmazonでぽちっただけなんですけど。
 主演はラシー・スザボー。
 発音は違いますが、ナイフデザイナーとして一部界隈で有名なラスィ・ザボです。
 Laci Szaboが綴りなので、スザボーと読めなくはないですね。どっちが正しいのかと言われたらなんとも。スザボーマトスとなっているレビューもありました。スザボーはともかくマトスはどっから出てきた?
 敵役のボスは格闘家のバス・ルッテン。ちなみにこの人の役名がマトス将軍です。ごっちゃになってねーか?

 原題はThe VAULT(金庫室の意)。邦題には3とついてますが、スティーヴン・セガールの沈黙シリーズと一緒でストーリーのつながりは一切無いそうです。
 イカリヤで紙のスリーブ入りのDVDを見かけまして、それは売りものじゃなかったので別に販売してるDVDを探しました。上記の通り主演俳優は名前の発音自体が違うのでラスィ・ザボで検索しても引っかからず、バス・ルッテンで検索したらようやく出てきました。

 監督はリック・モクスレイ。彼の名前で検索したらこの映画含めて二作品しか出てきませんでした。

 Fate/Zeroに登場する牛牽きの戦車・ライダーの宝具ゴルディアスホイールとセイバーの駆るYAMAHA V-MAXのチェイスシーンに登場したニトロ噴射シーンのエンジン映像を思わせるつややかなベアリングやギア、ナットなどが描かれて最後に金庫室の丸い扉が開かれるシーンでOPが終わります。

 で、グァテマラにあるゲリラの訓練キャンプにシーンが移ります。
 訓練を終えて喫煙したり飲食したりしてくつろいでいるゲリラたちのところに、いきなり車が突っ込んできます。普通もっと早くにエンジン音で気づくだろ。
 ちなみにヘリも登場しているのですが、こちらのローター音は木々に遮られないぶんもっと遠くから届くはずです。でもでも、誰もキヅカナーイ。
 で、ゲリラたちが拳銃やアサルトライフルで反撃を始めるのですが、これが致命的に安っぽい。銃火のエフェクトもショボいし、音と銃火のエフェクトのタイミングからして合ってない。
 激しめのブラー?とともにスロー演出がちょくちょく入っているのですが、これもいちいち合ってない。
 そして襲撃した連中の目的は、ゲリラの訓練キャンプに保管されていたC4可塑性爆薬だった模様。

 ここでシーンが切り替わり、ザボ登場。写真を頼りに娘を探してたんですが、長年会ってなかった娘は写真とは大違いのはすっぱな感じに成長しておりました。
 で、みずからを美術商と名乗る彼は娘を促してメトロ「プ」リタン美術館を訪れます。
 ここらへんからサブリミナルみたいな感じで行動を起こした特殊部隊みたいな連中のカットが短く挟まれるのですが、ややあって実際にテロリスト集団が美術館に押し入ってきます。押し入ってきたのは冒頭でゲリラのキャンプを襲撃してた、バス・ルッテン率いるテロリスト集団。
 ここで娘のミラとザボ(役名ケネディ)は分断され、紆余曲折を経て娘は金庫室に閉じ込められてしまいます。高気密の金庫室の酸素は持って四十五分。
 
 一から十まであらすじ書いても仕方無いのでこのへんにしておきますが、残念ながら全体的にチープでした。格闘家でもあるザボとバス・ルッテンの格闘シーンもそうですが変なスロー演出とかブラーとか入ってたりしてテンポ悪い。
 あと途中で女テロリストの唇を奪ったりもしています。おまえは怪傑ゾロか。
 それに、とどめを刺しておくべきなのに見逃した結果ピンチになることもありました。金庫に閉じ込められた娘を助け出すのにカードキーが必要なら、いっそカードキーを相手に持たせて金庫を開けさせてから襲撃をかけるべきだったでしょうしね。全体的に手順を間違えてる気がします。
 格闘シーンの見せ方もまるで「ブレイド」かジャッキーチェンの映画の様でした。
 素材はいいのにいろいろと間違えてるなぁということで。

 なお、使ってたのはラスィ・ザボの自分のブランドではなくストライダーのUUKでした。
 ディ・オブ・ディシジョンではなくThe VAULTの紙スリーブにははっきりとストライダーのロゴが刻印されたナイフが写ってました。まあ、ザボはナイフを自分で作らずに人に依頼してるので普通のことなんですけどね。ただ、普通のストライダーとはかなり仕上げが違います。

 奥の大型ナイフ二挺はUUK Vampire。これを見てると、ナイフマガジンに掲載されていた提灯記事を思い出します。あのストライダー「タイガー」と同じことを考える奴がいるとはって、考えたのあんたと二バイト単位のせこい文字数稼ぎしてる髭親父じゃないか。
 下の一挺はTOPS製。
 上の段の一番上にある今まで載せたことが無いのはスパイダルコが製作した台湾製のモデルで、ライナーが背中側についているのが特徴です。それによるメリットというのはいささか判然としませんが、アクション自体はかなり軽いので回転方向を下にしてライナーロックを解除すると自然にブレードが落ちてきます。扱いを間違うと怪我するでしょうね。
 その下のはUUKフォールダー。UUKはアーバン・ユーティリティ・ナイフの略称で、要するに肥後守と似た様な位置づけみたいです。Vampireはともかくとして。
 RADは誰のかわかりません。ナイフマガジンに掲載されてたモデルとは違ってライナーの厚みに欠け、強度は劣ります。実戦で使うのはちょっと怖いかな。

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