鯨ヶ岬勇士

1ヶ月間、KAC2022と公募に挑み続けたちっぽけなアマチュアにもなれない作家気取りの物語。

日々の生活の中で溜まった心の澱を、私は紙飛行機にしたためる。私は梶井基次郎のようになりたかった。

　東洋のモスクワと称される街で一人、男は屋根の上で野良猫のように丸まって、銃を抱えていた。男は山猫——そこでやることはひとつだ。

私は我が友の忠告を常に聞く。 「彼女に閂を掛け、拘束せよ！」 しかし、誰が死者を殺すのか？ 妻は手筈を整えて、彼らと事を始める

梅の花や桜の花よりも、目鼻の痒みが春を知らせる。だけど、それは嫌なことばかりとは限らない。変化には痒みや疼きがあるのだから——

父が帰りに珍しいものを買ってきた。だが、それがすべての始まりだった。人類普遍の疑問に挑む親子の物語がここに始まる。

1973年4月4日、テレビで流れる栃木の殺人事件のニュースを見たとき、彼は背中に冷たいものを感じた。そこに息子が話しかける。 「お父さん、米寿おめでとう」

人は他人の些細な不幸で笑う。ならどこまでの不幸が笑える不幸なのだろうか。気になってしまったのだから仕方ない。

第六感——それは視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五感のどれにも当てはまらない感覚のことである。

推し活しているアイドルについて熱心に、そして誇らしげに話す少女。それを青年はうなずいて聞いているが、その顔はどこか悲しげだった——

　子羊が七つの封印を解き放った。地獄の四騎士が地上を闊歩し、地震と天災の末、人々の祈りが捧げられる。それに呼応するように七人の天使がラッパを吹き、大天使ミカエルと堕天使ルシファー…

　決闘へ向かう一人の剣豪。数多くの弟子を抱え、剣の道に生きる者としては十分すぎるほどの経験を積んできた。 　今日の決闘の相手は一刀流の名手。相手にとって不足はない。それどころか、…

最近話題のファミレスで下世話な話題で盛り上がる僕と2人の友人。そこで明かす僕の悩み——誰かに求められる作品をつくる人間になりたい。そんなアマチュア作家ならではの悩みを中心に繰り広…

※ この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 ※ この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 ※ この小説はフィクション…

恋茄子農家の新免武蔵（しんめんたけぞう）は息子たちも巣立ったこともあり、家業を畳もうと考えはじめていた。そこに息子の一人がビジネスプランがあると言って帰ってくるが……

このおはなしはふぃくしょんです。 これはししょうせつではありません。 なぜなら、くうそうじょうのはなしだからです。 わたしたちはろんぶんのなかにも、えっせいのなかにも、しょひょう…

とある悔しさから生まれた物語です。自分でも下品なコメディを書いてしまったと後悔してます。

エチオピアにはクロコッタという怪物がいる。巨大なハイエナに似たそれは、人間の声を真似て、相手を操り、そして食べる。それは日本にもいる。

生活の中、ふと抱えた想いを、祈りを言葉にのせて。 詩集です。

キリスト教。それは世界でもっとも信者の多い宗教。その教典である旧約聖書と新約聖書の中で語られる説話や言葉を題材にした短編集。 第1話『貝殻の騎士』 　砂漠の国、磨かれた貝殻の如…

書いてるあなたに10の質問という自主企画を見かけて、せっかくなので書いたものです。企画が終わったら消すかも知れません。ですが、これをきっかけに何か良い出会いがあればいいなと思って…

悪夢の館に忍び込んだ盗人、地底の王国に迷い込んだ労働者、僻地に赴く宣教師、騎士と出会った男……そこにあるのは現代社会の光によって姿を消した闇の住人たちとの邂逅。奇妙な世界に迷い込…