神出鬼没の白玖黎です。
この度、カクヨム甲子園2023の同期である天井萌花ちゃんの自主企画にて、審査員側として参加しておりました。
昨日、スペースにて結果発表が行われたと思いますが、私の名を冠した白玖黎賞の結果に関してはこちらでもお知らせしておきます。
大賞、奨励賞、その他審査員賞の受賞作、及び最終候補作品は企画主である天井萌花ちゃんの近況ノートをご確認ください。
その前に少しお知らせ。
応募先すべてを読んで感想を書いたエッセイを投下していましたが、こちらは今週中に非公開にさせていただきます。
『白玖黎の萌花甲感想置き場』
https://kakuyomu.jp/works/16818093082637113827
さて、それでは本題に移ります。
白玖黎賞受賞作は坂口青様の『ゼロイチ』です。
↓作品はこちらから
『ゼロイチ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093082072908912
【選評】
ビットの視点から描くという、斬新な発想が応募作の中でも群を抜いていました。
書き出しから引き込まれ、最後まで目が離せなかった。
ネタバレになってしまうのであまり詳しくは書きませんが、紙ではなくコンピューターで小説を書くようになった今の時代だからこそ生まれた作品なんだなあと思いました。
身近な題材をひとつの作品に昇華させる作者様の力に感服します。
「ゼロイチ」という作品のタイトルもとても良かった。
最初に一度驚かされ、最後にもう一度あっと驚かされます。
総じて、エンタメとしてのレベルが非常に高い作品です。
難しいであろう世界観を描き切る確かな筆力もさることながら、作品の中で作者様の想像力と文章力の迸る秀作でした。
それに加えて、求める賞の傾向にぴったりと合っている。
まさに白玖黎賞に相応しい作品です。受賞おめでとうございます!
こちらの作品、なんと他審査員賞である夏希纏賞、並びに奨励賞を同時受賞。
私も正式な結果発表まで全く知らなかったので驚きました。
三冠、本当にすごい。でも、それだけ読み応えのある作品だというのは事実です。
ちなみに、受賞作以外で目に留まったのもいくつかあって、最終候補作の中でなら『瑞国伝』がそうなんですが、あれは大賞に推薦したかったんです。
白玖黎賞は事前に「魅力的な世界観や、斬新な発想がキラリと光る作品」という選考基準を発表し、それに基づいて選出したので、選考基準に合致しているかどうかを重視しました。
という感じで、白玖黎賞には合致しないが、完成度が高いため、いくつか大賞に推薦したものもあります。
最後はおまけ。私からのメッセージです。
私は全作品読んだのでわかりますが、読んで損な作品なんてないです。
なので、賞で選ばれなかったからといって書くことを辞めないでほしい。
また、先日「カクヨム甲子園2024」の中間結果が発表されましたが、通った方と通らなかった方のどちらもいると思います。
そちらにも同じことが言えます。
結果発表後にどう行動するかで今後は大きく変わります。
結果に思い上がって調子に乗る人間と悔しがって努力する人間とでは、どちらが今後成長していくかは火を見るよりも明らかでしょう。
私も先日、卑怯な手を使われて栄光の座を奪われたことがあったので、良い大学に入って絶対見返してやります。
ここまでは私怨です。すみません。
冗談はさておき、失敗を経験に変え、どう今後に活かしていくかが最も重要なことだと思われます。
私は受験があるのでしばらく本格的な創作活動は行なっていませんが、すでに後輩の方々に追いつかれないかヒヤヒヤしています。
この企画に参加してから、なおさらその思いが強まりました。
少なくともこの企画に参加された皆様は才能をお持ちなので、ぜひ磨いてほしい。
私も受験が終わったら本気出しますよ。絶対に追いつかれたくないですしね。
予想以上に長くなってしまいましたが、今回はこのあたりで終わろうと思います。
皆様が良き創作ライフを送れることを祈っています。