Youtubeのどこかのチャンネルで聞いた話。
良い話だなあ…。
これ好きだわ♡。
どこかで使えたらいかもなぁと思ったけど、私の才能じゃあムリやなぁ。
そう悟ったので、ここでちょこっと、まんまで紹介します。
有料チャンネルさんではなかったので、まあイイかな?
違ったらごめんなさいね(汗)。
主人公は、算盤教室だか書道教室の、ともかく先生と呼ばれる立場の初老の男性です。
その日の途中から夕方にかけて雨が降り始めると、彼がふんわりと微笑しながら嬉しげに言います。
「今日は雨ですか。嬉しいな。雨の日は妻の迎えが来ますからね」
彼の奥様は身弱の質で、何十年も前にこの世を去っています。
でも、必ず迎えに来てくれるのだそうです。
彼は言います。
しかも、「彼女が一番美しかった三十代の頃の姿でね、来てくれるのですよ」と。
赤い雨傘を差し掛けて、「あなた、お疲れ様」。
お待ちかねの彼女が過たずにやって来る。
「ねえあなた、昨晩は何を召し上がったのでしょう?お野菜は召し上がりましたか?お野菜を食さずにいらっしゃるのは健康によくありませんよ?」
そんな小言を聞きながら、うんうん相槌を打ちながら雨の中を歩いて、やがてその限界に達してしまう。
何の目安が有るのか不明ながら、「わたくしはこれ以上あなたとともに進む事が叶いません」ぴたりと立ち止まった亡妻が、名残惜しそうに振り返りふり返りしながら、踵を返してどこかへ去ってしまう。
もうほんの鼻の先に来た我が家に向かって彼は可能な限り雨を避けるようにして家の中に駆けこんで行く。
例えば、ある人がそんなものを目にしました、耳にしましたなんて事を想像の中でねじ込んでみる。
そんな事をしたら、この空間は歪んでしまう。実に個人的な経験に留めておいた方が良い。
雨の午後にちょっと思い出すと、ふと、ほっこりするようなお話かなと思います。特に男性の方などにはロマンチックな良い話だと思って貰えるような気がします。
私はこの話が大好きです。